昭和のテレビ時代劇を象徴する楽曲
昭和歌謡の魅力を凝縮
【ああ人生に涙あり】は、作詞家・山上路夫さん、作曲家・木下忠司さんが手がけた歌謡曲です。
1969年にリリースされ、テレビ時代劇「水戸黄門」のオープニングに採用されました。
水戸光圀公の半生を描いた勧善懲悪のストーリーにピッタリです。
歌手は、「水戸黄門」の放送周期に合わせて変更されていて、第1期~第3期を杉良太郎さんと横内正さんが担当。
その後は、「水戸黄門」で助三郎と格之進を演じるキャスト、昭和を代表する歌手が歌っています。
歌い手ごとに曲の雰囲気が異なっているため、音楽サイトで視聴し、聴き比べてみましょう。
詞の奥深さを実感してみよう
Twitter上には、「人生について考える機会を与えてくれる曲」などのコメントが散見しています。
では、1番・2番・3番の順に歌詞の意味を確認していきましょう。
人生を題材にした歌詞
辛い時に励まされる
先ずは、1番の歌詞から解説します。
人生楽ありゃ苦もあるさ
出典: ああ人生に涙あり/作詞:山上路夫 作曲:木下忠司
歌い出しの部分です。
高い障壁にぶつかった時、励みになるフレーズです。
長きにわたる人生という旅路において、善い時もあれば、悪い時もある。
そのようなエールとして受け取れます。
涙のあとには虹も出る
出典: ああ人生に涙あり/作詞:山上路夫 作曲:木下忠司
悪い出来事が続いた場合、思わず涙してしまい、気持ちにもやがかかるものです。
それでも、時が経てば、晴れやかな気分になるでしょう。
曲中では、涙した日々を雨模様に例え、乗り越えた先には虹があると表しています。
雨上がりの空に出る虹。
希望や夢を彷彿とさせます。
辛い体験を乗り越え、虹という架け橋にたどり着いた際には、自然と笑顔になれるのではないでしょうか。
そして、善い状況へと向かう兆しを感じられるのかもしれません。
歩くことは生きること
歩いてゆくんだしっかりと
自分の道をふみしめて
出典: ああ人生に涙あり/作詞:山上路夫 作曲:木下忠司