1番の歌詞の後半部分です。
涙のあと、しっかりと歩みを進める様相が描かれています。
自身が歩む人生という名前の道は、他の誰のものでもありません。
この世に生を受けた瞬間から、自分だけの道ができあがっているのです。
幼い頃は周囲の人々の手を借り、社会へ巣立った後は周囲の人々と協力しながら、道を歩みます。
歩みは、人生の終焉を迎えるまで続くのでしょう。
道の残った足跡は、自分という1人の人間が生きた証であり歴史。
その足跡は、子ども達の見本となり、学びの機会となります。
「道」と「人生」を重ね合わせた歌詞。
遺伝子が継承されるプロセスを彷彿とさせ、生きるという自然な行為の理由を説いているようです。
心を奮い立たせてくれる
人生に欠かせない要素
続いて2番の歌詞を解説します。
人生勇気が必要だ
出典: ああ人生に涙あり/作詞:山上路夫 作曲:木下忠司
2番の歌詞の始まりの部分です。
社会生活では、様々な障壁が待ち構えています。
それでも人は、家族から注がれた愛情を糧に立ち向かっていくのではないでしょうか。
深い愛情は、何物にも勝る原動力となります。
同時に、厳しい社会を生き抜く勇気となるはずです。
社会には、善人ばかりではありません。
あさましい人間も少なからずいます。
信じていた友人に裏切られたり。弱みに付け込まれたり。
厳しい場面に遭遇した時、勇気が果敢に突き進む力を与えてくれるでしょう。
勇気は、精神的な強さの象徴であり、困難を乗り越える上で欠かせません。
一生涯を共に歩む伴走者となります。
シンプルな言葉が並ぶ歌詞は、人生における勇気の役割について考えさせてくれます。
失敗体験が勇気の源に
くじけりゃ誰かが先に行く
あとから来たのに追い越され
泣くのがいやならさあ歩け
出典: ああ人生に涙あり/作詞:山上路夫 作曲:木下忠司
心がくじけて立ち止まっている時。
必ず誰かが助けてくれる訳ではありません。
素知らぬふりをして通過するケースは、往々にしてあります。
勇気を持って行動できない自分自身。要領が良い他者。
それぞれを恨めしく思い、泣き言を口にしてしまうかもしれません。
しかし、それは無駄なこと。
弱い自分を見つめ直して、少しずつでも前進しようとする心意気が大切です。
この心意気こそ勇気なのではないでしょうか。
失敗や挫折は、決して無意味ではありません。
人の成長を促し、勇気が湧き出るきっかけを与えてくれます。
自然と勇気を持てるようになれば、恐れずに行動できるでしょう。
2番の歌詞は、失敗体験から得られるものと共に、勇気が生きる力となることを伝えているようです。
そして、一歩踏み出せずにいる人の背中を優しく押しています。
あくなき挑戦が生きがいに
例え今は辛くても
続いて3番の歌詞を確認しましょう。
人生涙と笑顔あり
出典: ああ人生に涙あり/作詞:山上路夫 作曲:木下忠司
嫌な出来事は、なかなか記憶から消えず、脳裏に鮮明に残りやすいです。
それでも、笑顔になれる嬉しい体験が増えれば、涙したことを少しずつ忘れていきます。
今この瞬間は辛くて仕方ない場合でも、時間の経過に伴って気概がこみ上げてくてるでしょう。
人生捨てたものではない。いつかは心から笑える日が訪れる。
そのような意味を歌詞が持っているのではないかと推測できます。
夢や目標を持とう
そんなに悪くはないもんだ
なんにもしないで生きるより
何かを求めて生きようよ
出典: ああ人生に涙あり/作詞:山上路夫 作曲:木下忠司