楽曲Rosso & Dry
アルバム「PANDORA」に込められた思い
パンドラはギリシャ神話で有名なパンドラの箱から取っています。
ある女性が神々があらゆる厄災を封じ込めた箱を開けてしまうという話です。
ちなみに、このアルバムのブックレットでは最後に残ったのは希望だと記載しています。
希望は良いものというイメージがありますが、彼らは希望を光であり、また闇であり、二面性を秘めているとしています。
このアルバムの中身は光なのか闇なのか。
様々なタイトルを封じ込めたこのアルバムが正にパンドラの箱といったところでしょうか。
SiMとは?
2004年に神奈川県、湘南出身のメンバーにて結成されたロックバンドです。
ハードコア、スクリーモ、パンク、メタル、スラッシュ、レゲエ、など幅広いジャンルの音楽を取り入れた楽曲を提供しています。
彼らの代表曲ともいえるのは「KiLLiNG ME」という曲でこれだけ聴くとハードロックなバンドなんだ、とおもいがちです。
しかし、様々な曲を聴いてみると各ジャンルを取り入れた楽曲が多数あり、同じバンドとは思えぬ一面を見ることが。
パワフルながら安定感のあり非常に質が高く、今注目されるバンドとなっています。
歌詞について
ボーカルのMAHはこの曲について「女性って怖い!」と語っています。
しかし、「可愛くて振り回されてもそれでいい、男ってバカですよね」とも。
過去を振り返る女性
do you remember the place
Where we went on our first date?
I was too shy to hold your hand and got tongue tied
the memories never be erased
even if I wanted to forget all about you
like I'm stuck in a cell with your voices,you see,I...
出典: Rosso & Dry/作詞:MAH 作曲:SiM
私たちが始めてデートで行った場所を覚えてる?
恥ずかしく過ぎてあなたの手も握れないし、うまく喋ることもできなかった
貴方とのことを全部忘れたいのに思い出は消えてくれない
まるであなたの声と一緒に牢屋にいるよう。あなたならわかるでしょう?私…
解説
彼女は彼との過去のことを思い出し悲しみに暮れているようです。
既に別れてしまったあとなのでしょう。
あなたの声と、言っているのは想い人の彼が曲を作る人だったからなのでしょうね。
牢屋という表現が女性特有の重たさを感じさせますね。
悲しみに暮れ
love to listen to your song coming from the speaker
I feel I'm getting weaker than I used to be
I can't smile always as well as mona lisa
I need you to stop my tears
出典: Rosso & Dry/作詞:MAH 作曲:SiM
貴方の曲を聴くのが好き
私は以前と比べて随分と弱くなってしまった
モナリザのようにいつも微笑んでいるなんて私にはできない
涙を止めるにはあなたが必要
以前に比べて私は弱くなった、いつも微笑んでいるなんてできないと訴える彼女。
この言葉は悲しみに暮れているの、と伝えているのと同時に、こんなに弱っているのよ、と伝えているようでもあります。