アンパンマンたいそうを解説
誰もが知る国民的アニメ、アンパンマン。
正義のヒーローアンパンマンとその仲間達が活躍する永久不滅の大人気作品です。
皆さんも一度はご覧になったことがあるのではないでしょうか。
幼い頃に聴いたアニメの楽曲は、何故か大人になっても覚えているものです。
本記事ではそんな名曲たちの中から「アンパンマンたいそう」を解説。
歌詞に注目し、作品に込められたヒーローになる秘訣をご紹介します。
少し早起きして、少年少女の気持ちを思い出してみてはいかがでしょうか。
1番の歌詞を解説
前向きなヒーロー
もし自信をなくして
くじけそうになったら
いいことだけ いいことだけ 思いだせ
出典: アンパンマンたいそう/作詞:やなせたかし,魚住勉 作曲:馬飼野康二
主人公であるアンパンマンは、困っている人は必ず助ける優しい男の子。
どんな時も決して諦めず、マイナスな発言はありません。
そんな彼が常に自信を持って行動する秘訣。こちらを後半部分でご紹介しています。
弱気な思考は弱気な言動を生み、悪循環に陥ることを彼は知っているようです。
そのため物事を良い方向へ考えることで、現実を成功体験へ導いています。
アンパンマンの魅力はこの前向きな姿勢です。
仲間達はその立派な背中を見て、彼をサポートしたいと感じます。
上記のような前向きさが、周りにキャラクターが集まる理由の1つといえるでしょう。
2つのキーワードを紐解く
そうさ空と海を越えて 風のように走れ
夢と愛をつれて 地球をひとっ飛び
出典: アンパンマンたいそう/作詞:やなせたかし,魚住勉 作曲:馬飼野康二
こちらの箇所ではアンパンマンが各地へ赴き、人助けをする様子が描かれています。
ここでキーワードとなるのは「夢」と「愛」という2つのフレーズ。
アンパンマンにまつわる他の楽曲にも登場することの多い、お馴染みの言葉です。
まず前者は、人の上に立つ上で大切な要素といえます。
作中の行動から考察すると具体的な彼の夢とは、争いがなく皆が仲良く平和に暮らすことです。
その夢に他のキャラクターも共感しているからこそ、彼についていきたいと思うのでしょう。
対して後者は、仲間との関係性を築く上で重要な要素です。
アンパンマンは弱い者の味方。善い行いをする人を傷つけることはありません。
彼が愛情を持って接することで、他の住民の憧れの的となっています。
ヒーローの条件
アンパンマンは君さ 元気をだして
アンパンマンは君さ 力のかぎり
ほらキラめくよ
君はやさしいヒーローさ
出典: アンパンマンたいそう/作詞:やなせたかし,魚住勉 作曲:馬飼野康二
こちらは本曲で最も有名なサビのフレーズです。
アンパンマンに対して言っている言葉とも取れますが、別の考え方もできます。
それはリスナーへ向けた言葉であるという解釈。
君もアンパンマンのような素敵なヒーローになれるよ!
そんな視聴者へ向けたメッセージが込められていると考えることができます。
何事にも全力で取り組む、優しい人物。
上記の歌詞をふまえると、それがアンパンマンの世界におけるヒーローであるといえます。
ヒーローになりたいあなたは、この条件をクリアすることから始めると良いでしょう。
2番の歌詞を解説
友達って何?
だいじなもの忘れて
べそかきになったら
好きな人と好きな人と 手をつなごう
そうさ僕と君をつなぐ 虹の橋を渡れ
雨と雲が逃げて 太陽ひとまわり
出典: アンパンマンたいそう/作詞:やなせたかし,魚住勉 作曲:馬飼野康二
前半のテーマは生活する上での考え方についてです。
1番と同じく、物事を前向きに捉えるアンパンマンの頭の中を覗くことができます。
本場面ではマイナスの感情が生まれた時に取る対策についてお話中。
ここでいう好きとは恋愛感情的な「Love」ではなく「Like」の関係です。
友達みんなと手を繋ごう、というメッセージであることが分かります。
仲間の大切さを説いていることが分かる1文といえるでしょう。
また後半の歌詞で伝えたいことは友達のあるべき姿です。
様々な物を言葉に出すことで、物理的な距離を示しています。
アンパンマンは離れた所に住んでいる仲間の元にも駆けつけるヒーロー。
友達になるのに地域の差や距離は関係ない…。そんなメッセージが込められています。