〝駆け引きはないさ〟と〝差し引きゼロさ〟という二つのフレーズが対の表現として韻を踏んでいます。
どちらも迷いのない意志の強さを表現しているフレーズです。
心をそっと開いてギュッと引き寄せたら
届くよきっと伝うよもっと
出典: http://www.kasi-time.com/item-10934.html
〝心をそっと開いて〟というところに、まっすぐな意志で進む主人公の繊細な一面が垣間見えます。
強い信念をもって思い続けることで、相手に自分の気持ちが伝わるハズだ、という信念が表現されています。
生き急いで搾り取って
縺れる足だけど前よりずっとそう、遠くへ
出典: http://www.kasi-time.com/item-10934.html
自分が〝生き急いで〟かも知れない、そのせいで〝縺れる足〟になることを自覚しながらも、ペースをゆるめることなく前進していこうとする主人公の気持ちが歌われている部分です。
奪い取って掴んだって
君じゃないなら意味は無いのさ
だからもっと遥か彼方
出典: http://www.kasi-time.com/item-10934.html
(今の自分の力で)奪い取って自分のものにしても意味はない、というストイックな精神が見えます。
自分の納得できる未来を手にできるまで、突き進もうとする主人公の強い気持ちが表現されています。
偽ることに慣れた君の世界を
塗り潰すのさ、白く
出典: http://www.kasi-time.com/item-10934.html
〝偽ることに慣れた君の世界〟という部分には、自分の周りが〝偽り〟に満ちているという不信感が表現されているようです。
そんな〝偽り〟も、自分の信念で〝塗り潰す〟と断言しているところから自分自身の生き方に対する自信が表現されています。
楽曲『遥か彼方』の原点は?
アジカン結成年に作詞・作曲されたこの楽曲は、初期のコアメンバーであったVo.後藤とGt.喜多の意志が最も強く反映されている楽曲と言ってもよいでしょう。
アジカン結成のきっかけとなったのが、この二人が共通して熱狂していたという〝UKロック〟の話題。
とくに〝OASIS〟が大好きだったという後藤と喜多ですが、確かにこの楽曲『遥か彼方』にも、どこかUKロックを彷彿とさせる雰囲気が漂っているようです。
アジカンがアニメ主題歌に引っ張りだこな理由
アジカンの楽曲すべてに共通するのが、Vo.後藤が編み出すソウルフルな歌詞。
聞く人によっては〝意味不明〟〝難しすぎる〟と感じられるようですが、すべての歌詞の意味が分からなくても心に響く、聞くほどに奥が深いというのがアジカンの楽曲の魅力と言えます。
作詞をしているVo.後藤には言葉に対する特別なコダワリがあり、『聞いた人がそれぞれに咀嚼して共感できる言葉を選ぶ』というのが彼のモットーだそう。
アニメを主題歌と一緒に観る人にとっては〝歌詞との関連性〟を見つけたくなるところですが、この点で柔軟性の高い後藤の〝言葉選び〟が功を奏していると言えそうですね。
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