「HEROES」というナンバー
4人組音楽グループ「GReeeeN」。
彼等は、メンバー全員が歯科医師として仕事をしながら、顔を伏せたまま音楽活動を続けるミステリアスなアーティスト。
そんな異質な存在感とは相反する様に、GReeeeNの楽曲はパワーに満ち溢れたポジティブなナンバーが多いのが特長です。
さて、今回ピックアップするのは、「HEROES」という一曲。
同曲は、日本テレビ系のテレビドラマ「でたらめヒーロー」の主題歌に起用されたことでも話題を呼びましたね♪
Youtubeでの再生回数は200万回を超えており(2018年5月21日時点)、その人気の高さが伺えます。
この記事では、作り込まれたMVとそのストーリーに着目しながら「HEROES」というナンバーについてご紹介していきます!
ぜひ最後までご覧ください( ^^ )
収録情報はこちら♪
「HEROES」は、2013年5月にリリースされたシングル「HEROES」のタイトルチューンとなっています。
CDには同曲と他1曲が収録されています。また、初回限定盤にはDVDが付属しておりPVの映像が収録されています!
映像はYoutubeでも見ることができますが、コレクターの方は必携の1枚ですね♪
収録アルバムは、2013年6月にリリースされたアルバム「いいね!(´・ω・`)☆」です。
GReeeeNらしい遊び心が溢れたポップなジャケットがとてもかわいいです。
下記のリンクは「初回限定盤A」ですが、他にも「初回限定盤B」と「通常盤」があり、それぞれカラーが違います。
自分の好きな色で選ぶという楽しみ方もありますね( ^^ )
さらに、同アルバムにはCMソングとして起用された楽曲が多数収録されています。
「あ、これ聴いたことある!」という曲があるはずですので、どのCMだったかなーと記憶を探りながら聴いてみてください♪
PVを徹底解説!
まずはこちらのMVをご覧ください。
6分という短い時間ながら、物語の背景や登場人物たちの心情など、様々な想像をかき立てるストーリーとなっています。
まさに「SF超大作」と言える密度の濃さです!!次の見出しから、ストーリーのあらすじを整理していきます。
SF超大作!そのストーリーとは?
不思議な能力を持つ「みどり」という名の女の子
MVは、幼い二人が遊んでいる映像から始まります。
砂場でおもちゃを宙に浮かせているのが「みどり」という女の子。
MVでは明かされていませんが、その隣にいる男の子は「英雄」というみどりの幼馴染です。
みどりは、幼い頃から物を自由自在に浮かばせることができる不思議な能力を持っていました。
≪10年後≫というキャプションのあと、女子高生になったみどりは、手鏡を浮かばせながら髪の毛をセットしています。
近付いてきた英雄が「あんま使うなよ、ソレ」と怒っていましたね。
おそらく、不思議な能力のことはみどりと英雄のふたりだけの秘密だったのでしょう。
英雄はもしかすると、不思議な能力のせいでみどりが危ない目に合うかもしれないと、この頃から予感していたのかもしれません。
だからこそ、彼女の身を案じてあのような態度を取ったのだと推測できます。
”隕石”が落ちてくるようになった世界
引きで撮られた映像で、違和感をおぼえた方もいらっしゃると思います。
立ち並ぶビルが、不自然に崩れている箇所がありますよね。青く晴れた空には、あまりにも不釣り合いな光景です。
≪最近、隕石がよく落ちる。ある程度予測は出来るけど、あてにならない。≫
ここのキャプションで、世界観を掴むことができます。
崩れたビルを見て不安げな表情を浮かべる英雄と、変わらず笑顔を浮かべるみどり。
≪オレたちに未来なんてない。≫
英雄は、いつどこに隕石が落ちてくるかわからない毎日で、いろんな不安と戦っていたのだと思います。
きっと自分たちもいつか、落ちてきた隕石に巻き込まれて死ぬんだと、漠然とした予感があったはずです。
この世界では、誰もが「これからどうなるんだろう」と怯える毎日を過ごしていたことでしょう。
でも、それを一切感じさせないみどりの表情。
彼女は、隕石のことなんか気にも留めていなかったのかもしれません。そして自分の持つ能力のことを軽く考えていたのかもしれません。
みどりと、みどりの持つ能力のことを、誰よりも知り、誰よりも心配していたのは、他でもない英雄だったと思います。