見つめ合えた日から
始まったふたりのストーリー
触れたくちびる、あなたのものよ
いつだって 離さないでね
愛してるよなんて、
口に出して言えないから
胸の奥で 書き続けてる
臆病な love letter
出典: love letter/作詞:MACO 作曲:丸山真由子
このパートの歌詞の中には「、」が使われている箇所があります。
歌詞の中で「、」が使われているのは珍しいと思いませんか?
タイトルにもあるように、この曲の歌詞は「love letter」に書かれた言葉になっています。
手紙は「、」や「。」を使って、書き言葉で文章をつづっていくもの。
より手紙らしさを出すために「love letter」では「、」や「。」が使われているのでしょう。
これ以降の歌詞にも出てくるので、注目してみてください。
さて、歌詞の内容を見てみると、主人公と「あなた」の出会いから現在までが書かれています。
主人公は付き合い始めたときはもちろん、今も「あなた」が大好きです。
好きな気持ちを伝えたいけど、面と向かって言うのは恥ずかしいのでしょう。
だから主人公は手紙にその想いを書き記します。
ずっと書き続けている「love letter」は、今ではかなりの長さになっていると想像できますね。
「こんな手紙、渡せるわけがない」と主人公はセンチメンタルな気持ちになっているのかもしれません。
「あなた」がくれた小さな魔法
言いたいけど言えない「大好き」。代わりに手紙に書いたけどそれを渡す勇気はない。
「love letter」の1番には、そんなセンチメンタルな想いがつづられていました。
2番の歌詞がどうなっているのか見ていきましょう。
思い出を身に着ける
ぎこちない会話懐かしいね
沈黙のあいだ 必死に探した言葉
照れながら つけてくれた
ブレスレットは
今日も私といるよ
出典: love letter/作詞:MACO 作曲:丸山真由子
主人公は「あなた」と付き合い始めた時のことを思い出しています。
最初のうちは会話もよそよそしくて、まだ距離感がつかめていなかったようです。
お互いに緊張していたのでしょう。「あなた」は会話を続けようと、懸命に話題を探していました。
主人公は、デートの時に「あなた」からもらった贈り物に目を向けます。
いつも身に着けている、お気に入りのブレスレット。
「あなた」が贈ってくれた時の思い出とともに、主人公の腕を飾っています。
その優しさが嬉しい
ひとり落ち込んでたとき
バレないようにしてたのに
すぐに電話かけてきてくれた
優しい声に 涙が出たんだ。
出典: love letter/作詞:MACO 作曲:丸山真由子
次に主人公が思い出したのは、「あなた」に元気づけられた時のこと。
「あなた」に心配をかけないように、主人公は元気にふるまっていたのでしょう。
しかし「あなた」は、主人公が本当は落ち込んでいることに気がついています。
主人公が家でふさぎ込んでいた時にかかってきた電話。
受話器の向こうから聞こえる「あなた」の声を聞いた時の主人公は、どれほどホッとしたでしょうか。
実際にこんな優しい一面を見せられたら、ますます「あなた」のことが好きになってしまうはず。
最後の行にある「。」から、主人公の実感が伝わってきます。
「あなた」の魔法のおかげかも
上手くいかない日も
あなたを思い出すと何故か、
どんなことも頑張れたんだよ
不思議な魔法みたいでしょ
あなたとこれからも
ずっと一緒にいたいから
胸の奥で 書き続けてる
不器用な love letter
出典: love letter/作詞:MACO 作曲:丸山真由子
「あなた」は主人公にたくさんの優しさや、楽しい思い出をくれました。
そのひとつひとつがまるで魔法のように主人公を元気づけてくれたのでしょう。
このパートの歌詞に、主人公から「あなた」への感謝があふれています。
ただそばにいてくれるだけでいい。主人公のこの気持ちは、恋というよりも愛という言葉がぴったりです。
これから先も「あなた」と一緒にいたい、という気持ちは、言葉にすると恥ずかしいもの。
だから主人公は、また心の中の「love letter」に言葉を記します。
いつかこの「love letter」が届きますように
2番の歌詞には主人公が想いを寄せる「あなた」の優しさがにじみ出ていました。
「love letter」のラストで、主人公はどのような気持ちを抱いたのでしょうか。
気になるラストの歌詞を一緒に見ていきましょう。