売上トップのアルバム収録曲
いつも元気!…切なさは知っているけれど
DREAMS COME TRUEの「あの夏の花火」はアルバム収録曲です。
収録されたアルバムは輝かしい記録を打ち立てました。
『The Swinging Star』は、DREAMS COME TRUEの5枚目のオリジナルアルバム。 1992年11月14日にリリースされた。DREAMS COME TRUE史上最高の売り上げ枚数を記録した作品で、所属事務所発表では発売1週間で200万枚の出荷を記録した。収録曲:あの夏の花火
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/The_Swinging_Star
このアルバムの収録曲には「決戦は金曜日」や「晴れたらいいね」があります。
元気にこぶしを上げて歌うけれど切なさを隠し切れない…。
そのような、DREAMS COME TRUEで無ければ出せない空気感が詰まったアルバムです。
タイトルだけで、DREAMS COME TRUEが持つ魅力を感じることができる「あの夏の花火」。
歌詞にある主人公の思いを探ります。
花火大会の思い出は当日だけじゃない!?
浴衣で行きたいけれど…
「花火大会」は夏の風物詩の代名詞です。
毎年時期が近づくと予定をチェックすることからスタート。ここでもう花火大会は始まっています。
「いつ→どこの→誰と→どうやって」花火大会に行くのかを検討開始。
日程が決まると頭に浮かぶのが「当日はナニを着ていくのか?」ですね。
浴衣で花火大会に行きたいけれど、下駄で長時間歩くのは無理です。
しかもここで浴衣デビューは無謀。かといって事前に予行演習なんてどうずればいいの?
ここまでの選択も迷いも花火大会の思い出になるのです。「花火大会」を100%楽しむのはなかなか大変ですね。
このような色々なハードルをクリアして出かけた「あの夏の花火」です。
でも楽しい結果にはならなかった花火大会…。
主人公の思いににじっくりと心を傾けて、歌詞の解説をしていきましょう。
音と遠い光から始まります
映像が広がる的確な描写
遠くから 胸震わす 音が響いてくる
蒸し暑い 闇の向こうが焼けている
出典: あの夏の花火/作詞:吉田美和 作曲:西川隆宏・中村正人
花火が打ち上がる場所からまだ離れていても音が聞こえてきます。
ドーンと響く低い音が伝わってきました。大気も振動する打ち上げの威力。
振動が伝わる空気にはこれから始まる花火への高揚感も含まれています。
空気の震えに連動する胸の高鳴り。思わず胸に手を当てて震えを抑えようとしました。
真夏の夕暮れから始まる花火大会は、日が落ちても気温も湿度もまだ高いまま。
今夜も熱帯夜は間違いありません。ムッとした湿気を感じて遠くに目を移しました。
もう1番最初の花火は上がったようです。昼間とは違う明るさがそれを教えてくれます。
「夜も暑いね、何か飲む?」「あれ始まっちゃった?」と会話を交わす場面が歌詞になりました。
作詞家吉田美和さんの手にかかればホンの何秒かの出来事がストーリーになります。
花火への期待感と心に引っかかっている小さなナニか。それはトゲともいえないほど小さなもの…。
そこまで読み取れる歌い出しが心に刺さります。
よみがえるあの思い出の花火
次々と花火が打ちあがります。
あの時と同じように人々を喜ばせる花火が大空に広がりました。
その時の匂いもまだ覚えている
閃光が呼び覚ました あの夏の花火を
川風が運んだ 火薬の匂いを
出典: あの夏の花火/作詞:吉田美和 作曲:西川隆宏・中村正人