ロック炸裂!アルバム「孤独の太陽」収録曲

【すべての歌に懺悔しな!!/桑田佳祐】歌詞を解釈♪反骨精神がカッコイイ…さすがロックミュージシャン!の画像

すべての歌に懺悔しな!!」はサザンオールスターズのボーカル桑田佳祐さんのソロ曲

1994年にリリースされたソロ2枚目のアルバム「孤独の太陽」に収録されています。

サザンオールスターズというと幅広く愛される国民的バンドなわけですが、最初はむしろ逆!

とくに1978年のデビュー曲「勝手にシンドバッド」は意味不明といわれつつヒットしたわけです。

つまり、どちらかというと賛否両論があり、好き嫌いが分かれるバンドだったことになります。

しかしヒットを飛ばしながら長く活動を続けることにより、世代を超えて愛されるバンドに……。

物申す!

多くの人に好まれるバンドになると、その役割も重くなると考えられます。

誰もがわかりやすいサザンらしい曲が求められる……ということですね。

そうなると、意味不明とまでいわれていた音楽的初期衝動が影をひそめることになります。

作りたい曲と求められる曲とのギャップ……ミュージシャンによくあるジレンマかもしれません。

桑田佳祐さんにこうした背景があったのかどうかはわかりませんが、ソロ活動も行っています。

「すべての歌に懺悔しな!!」は桑田佳祐さん自身を含むロックミュージシャンへの問題提起!

つまりロック魂炸裂!物申す!という反骨精神にあふれた楽曲です。

それでも極上のポップミュージックになっているところがサザンの桑田佳祐さんらしいでしょう。

この賛否両論がある「すべての歌に懺悔しな!!」の歌詞について、たっぷり解説していきます。

過激な歌詞を解釈!

【すべての歌に懺悔しな!!/桑田佳祐】歌詞を解釈♪反骨精神がカッコイイ…さすがロックミュージシャン!の画像

最初に、とにかくカッコイイこの楽曲ですが、特定の誰かをディスっているわけではありません

ここ大切!むしろ自戒の意味を込めて、ロックミュージシャン全般のことを歌っているそうです。

歌詞の意味を独自解釈すると、あの人のこと?なんて妄想することもできるでしょう。

実際そうした論争もあり、問題に発展しました。しかし桑田佳祐さん自身が特定の誰か説を否定

曲を作ったご本人のおっしゃることが正解ですので、それ以外の妄想はシャットアウトします。

女性にモテたい?

ゆうべもゆうべ脳ミソ垂らして
女に媚びを売る
街中みんなのお笑い草だぜ
バカヤロ様がいる
歌が得意な猿なのに
高級外車がお出迎え
スーパー・スターになれたのは
世渡り上手と金まかせ

出典: すべての歌に懺悔しな!!/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

ロックミュージシャンには音楽を演ることで女性にモテたい!という本性があるかもしれません。

実際、女性の中には声を含めた音に刺激されやすい人もいる、という側面も考えられるでしょう。

もちろん、すべてのロックミュージシャンの動機が「カッコイイと思われたい」とは限りません。

女性の中にも、ロックミュージシャンはタイプではない……という人もいるでしょう。

ただ、それでもロックミュージシャンは女性にモテる!という現象もあるわけです。そこを指摘!

女性に優しいほうがいいか、女性のことは意識しないほうがいいかは考え方が分かれるでしょう。

それこそロックミュージシャンそれぞれの美学ですね。

ただ、「すべての歌に懺悔しな!!」では女性に媚びるのは恥ずかしいと問題提起しています。

音楽そのものも良さだけでヒットしたわけではなく、世渡りが上手だったから売れたということ。

そのあたりを自分自身でわかっていなのではないか?というわけです。

桑田佳祐さんご本人が自戒の意味を込めていると考えると、非常に意味深な内容になっています。

ロックミュージシャンの実態とは?

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常識外れ…

冗談美談でふんぞり返って
ケジメも無しとする
言い寄る女と愚かな客とが
それでも良しとする
大学出たって馬鹿だから
常識なんかは通じねェ
濡れた花弁にサオ立てて
口説きの文句はお手のモノ

出典: すべての歌に懺悔しな!!/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐

そもそもロックミュージックは音楽のジャンルでありつつ、反骨精神が重要なポイント!

とくに50年代に誕生してから60年代、70年代あたりまでは、常識外れがアタリマエでした。

そんな規格外のスタイルがカッコイイ!と熱狂したファンも多かったわけです。

ただし問題も多いため決してメインストリームにはならず、サブカルチャーのまま発展しました。

さらに70年代にパンクが登場すると、ハチャメチャな常識外れも限界に達します。

いくら音楽や自由が好きだからといっても、ある程度のケジメは必要……とわかったはずです。

それにもかかわらず、80年代以降もロックミュージシャンの中にはケジメのない人もいます。

まわりの女性やファンがケジメのなさまでキャラクターだから……と認めてしまう現象もアリ!

その結果音楽が売れれば仕事としては成立しているので、常識外れがまかりとおってしまいます。

女性を上手に口説くことができれば、我が道を突っ走ることができる……という皮肉ですね。

風と共に行くとは?

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ロックを歌い続ける!

今は君のために飲もう
僕も風と共に行こう
すべての人に 恋をしな!!

出典: すべての歌に懺悔しな!!/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐