MV「解放区」はショート・ヴァージョンを公開中
楽曲「解放区」はフルで聴けます
2019年5月15日発表、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのシングル「Dororo/解放区」。
手塚治虫原作アニメーション「どろろ」のOP「Dororo」と「解放区」の両A面シングルです。
アジカン独自のオルタナティヴ・ロック・サウンドとスポークン・ワードを融合させた「解放区」。
この曲はアジカンの新しいアンセムになるような心を鷲掴みにされる曲に仕上がりました。
「事務所の都合で」MVは楽曲の後半のみのショート・ヴァージョンしか公開されていません。
それでもこの曲「解放区」の熱さは充分に伝わってくるMVになっています。
アジカンはこの「解放区」のMV撮影のためにエキストラを募集。
結果、200人のファンとの大合唱シーンが実現しました。
アジカンが理想とする「解放区」はファンと共に創り上げるという決意が素晴らしいです。
充実した創作活動・ライブ活動をし続ける姿には頭が下がります。
「解放区」は配信サイトで聴くことができますのでフル・ヴァージョンを耳にしながら記事を読んでください。
前半と後半でドラマチックに曲調が変わるのですが上述の通りMVは後半部分しか切り取っていません。
フル・ヴァージョンを聴かないと楽曲の全貌は分からないです。
それでもショート・ヴァージョンのMVにも魅力は詰まっています。
このページにYouTubeへのリンクを貼りました。
ぜひご覧ください。
MVの全編が観たいのですが
前半は歌詞をご紹介
「解放区」は作詞が後藤正文、作曲が山田貴洋と後藤正文です。
アルバム「ホームタウン」にあったような重低音域への追求心のようなものはいいバランスに戻ります。
疾走感のある前半のロック・サウンドは聴きどころがいっぱいです。
MVが後半部しか公開されていないことは仕方のない事情があるのでしょう。
しかしこの前半部分の映像を観たいとどうしても思ってしまうもの。
いずれ全編公開されるのでしょうがその日までヤキモキした気分を抱え込みます。
せめて前半部分の歌詞をご紹介しましょう。
自分の言葉を噛みしめる後藤正文
自由の裏路地で魂がカサカサのまま 干からびて
五寸釘で君を呪うくらいなら
僕の名をそっと呼んでくれよ
指で何度も頬骨を撫でて
出典: 解放区 / Liberation Zone/作詞: Masafumi Gotoh 作曲: Takahiro Yamada Masafumi Gotoh
後藤正文は言葉を噛みしめるように歌いだします。
裏路地では人生から疎外された私たちが日々生きているだけの姿を晒しています。
自分自身から一番遠くにあるのが自分。
そんな毎日に生き残っているだけの私たち。
「僕」はそんな状態から超越した存在です。
人を妬み憎みしているうちに優しい心を失くしてゆくくらいなら「僕」を呼んでくれと後藤正文が歌います。
笑いはいつでも必要なのに
路地裏の悲劇
自由の裏路地で悲しみがしたり顔で喚き散らして
コメディのキャストじゃ足りないなら
明日 ちょっとだけ顔を貸すよ
笑えなくなっても
指で何度も頬骨を撫でて
出典: 解放区 / Liberation Zone/作詞: Masafumi Gotoh 作曲: Takahiro Yamada Masafumi Gotoh
路地裏は相変わらず悲劇に満ちています。
笑いが決定的に足りない状況があるのです。
「僕」はその場に姿を見せて少しは笑いを届けたいと後藤正文が歌います。
路地裏では自助努力が基本ですが「僕」はその残酷なルールに疑問があるのです。
お互いに助け合えることはないか積極的に探します。
よりマシな社会を築くことを目指す気持ちが強いのです。
感情を擦り減らす路地裏の暮らしから「僕」だけは自由でいます。
路地裏からの逃走
「君」が報われることを見守る
車道を渡って君が走り出す
沿道に立って僕は手を振る
次第に姿が小さくなっても
頬をつたって感情が溢れ出す
沿道に立って僕は手を振る
指で何度も
涙を拭ってたんだよ
出典: 解放区 / Liberation Zone/作詞: Masafumi Gotoh 作曲: Takahiro Yamada Masafumi Gotoh