失恋男子が共感！back number「はなびら」の歌詞の意味を徹底解釈

失恋をした時、女性より男性のほうが引きずってしまう、立ち直るのが遅いなんて言われることが多いですよね。

「はなびら」ではまさにその失恋から立ち直れない「切ない男心」が再現されています。

故に、女性からだけではなく男性からの共感も得られる曲になっているのでしょう。

桜が咲く春にまだ2人が付き合っていた頃の光景が浮かんできます。

いつか僕たちはという表現をしていることから、これは過去の出来事であり、男性目線で恋人同士だった頃の2人のことを表していることがわかります。

イメージとしては恋人同士が2人肩を並べながら桜の樹の下にたたずんでいる様子でしょうか。

その桜の樹の下で心から相手を思う気持ちを言葉にして伝えあっていたのでしょう。

今ではそのほとんどが嘘になってしまったという歌詞からは別れてしまったことがわかります。

別れてしまった今でも相手を想う切ない気持ちが伝わってきます。

この綺麗な空を君と一緒に見たかったと思っている主人公。

そんなことは叶わないとわかっていながらも目をつぶって耳をすますと好きだった彼女の声が聞こえてくる。

そのくらい忘れられない人だったのでしょう。

主人公がどれほど彼女の事が好きだったのか、その想いが伝わってくるフレーズですね。

サビになります。

ここでの「春」という言葉は「2人の思い出」としてとることができるのではないでしょうか。

主人公は付き合っていた頃の楽しかった思い出を思い出し気持ちが溢れ出します。

その思い出はまた現実として蘇ることもなく想いが相手に届くこともありません。

その悲しみを「はなびらのように僕の腕をすり抜ける」と表現しているのでしょう。

もう一度あの頃に、という想いは叶うことはないのにそれでも忘れることができません。

想いは消えることはなく、心の中で2人が出会った頃のこと、お互いが好きになって恋をしていた頃のことを何度も何度も思い返します。

最後にこの願いが叶うなら今度はもう離さない、とストレートな言葉で語りかけていることで心の叫びのように感じ取れます。

2番のAメロでは「歩道橋」、「横断歩道」、「駐車場の緑のフェンスの前」とより具体的な場所が出てきます。

この歩道橋は群馬県伊勢崎市にある、三郷横断歩道橋のことなんだそうです。

実際に三郷横断歩道橋を越えた先には横断歩道があります。

ボーカルの清水さんはそれらの全ての記憶をこの曲の歌詞にのせているんですね。

場所がピンポイントなのでわからない人のほうが多いと思いますが、敢えて歌詞にすることでリアリティさが増します。

失恋を経験したことがある方は、この場所をご自身が以前付き合っていた2人の思い出の場所に置き換えて考えてみてください。

一気に親近感が沸いてきたのではないでしょうか？

何の思い出も無いような場所なら何も感じることもなく通ることができますが、一緒に通った道、一緒に過ごした場所というのは失恋者にとって記憶を呼び起こしてしまうものです。

「ずいぶん住みにくい街になった」というのもスッと心に響きますね。

気持ちが強すぎてつい言葉で「好きだよ」とつぶやいてしまう主人公。

思ったことを口にしたことでその感情が溢れ出してしまったのでしょう。

1番のサビと同じ解釈になりますが、最後のフレーズが「離さない」から「嘘じゃない」に変わっています。

一層気持ちが強くなっていることを表しているように感じられました。