back numberの歌詞は切なくも恋愛の”本音”を描きだす
back numberの多くの歌詞は、切ない恋愛模様のリアルな情景を思い浮かべられるような歌詞が多いですが、中でも多いのが”女々しい男性目線”の歌詞です。
この”繋いだ手から”も大切な人がいながらも、
誘惑に勝つことのできなかった男性の後悔、葛藤を描いています。
それでは歌詞を分解して見てみましょう。
「繋いだ手から」の切ない歌詞を徹底分析!!
ここに僕がいて 横に君がいる人生なら
もう何もいらない 嘘じゃなかったはずなのに
電話握りしめて 朝まで口実を探していた
胸の痛みはどこにいたのか こんな事になるまで
出典: http://www.utamap.com/viewkasi.php?surl=k-140319-158
浮気をしてしまい関係が崩れてしまった?
人生を共にすると誓った二人は
とても幸せで、「これからもずっと一緒にいようね。」
そんな声が聞こえて来るようです。
しかし、そんな幸せな日々は些細な出来事で、形を変えていきます。
男は誘惑に弱い生き物です。
“電話握りしめて 朝まで口実を探していた”
この一文からは、彼女じゃない女性と何かあったのでは?と”浮気”を連想してしまいます。
ただ、彼は確信犯かはわかりませんが、常習犯ではない様子。
朝になり、後悔の念が押し寄せ、うろたえている彼の姿が目に浮かびますね。
何もできない君なら 何でも出来る僕になろう
誓った夜の僕には なんて言い訳して謝ろう
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一夜の過ち?を犯してしまった彼も、こんな時は色々な出来事が
走馬灯のように蘇ります。
互いに足りない部分があるかもしれないけど、
そんな部分も二人で支えあっていこう!
そんな意思を読みとることができます。
現実でもこんなセリフを言ってみたいですよね。
ここでは謝るべき対象が”彼女”ではなく、”誓った夜の僕”になっています。
本当なら、真っ先に謝るべきは彼女なはずなのに、テンパっているのか、
自分のことを優先で考えてしまっているのかもしれません。
ちょっとした男の本能的な”ずるさ”も垣間見えます。
男の後悔を綴った切ない詞が連なる
繋いだ手からこぼれ落ちてゆく
出会った頃の気持ちも 君がいてくれる喜びも
僕はずっと忘れていたんだね
離した手から溢れ出してくる
今頃になって君に 言わなきゃいけなかった言葉が
見つかるのはなぜだろう
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サビの歌詞からは、失って初めて大切なものの大きさに気づいた彼が連想できます。
繋いでいた手と、離した手。それぞれ後悔の念がひしひしとにじみでていますよね。
この曲のタイトルである”繋いだ手から”の一つの大きなテーマとして、”後悔”が読み取れます。
AメロやBメロ、サビのいたるところに、
”こんなはずじゃなかったのになぁ””あのときこうしていればなぁ”
そんな声が聞こえてくるような歌詞がいたるところに散りばめられていていますし、
あえて”繋いだ手から...”と、その先を言いたくないような、考えたくないような歯切れの悪さを
感じるタイトルも、後悔の念を感じる一部分でもあります。
もしあの日君と 出会えてなかったらきっと僕はまだ
もっと卑屈で もっとセンスのない服着てたろうな
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2番に入っても、彼の思い出はどんどん膨らんでいくばかり。
彼女・彼のためにおしゃれしよう、好みはなんだろう?
そんな風に相手を好きでいることが自分を変えた経験がある人は少なくないのでは?
きっと彼も彼女に出会い、自分を変えるきっかけになった一人なのでしょう。
よく笑ってよく食べて よく眠る君につられて
僕は僕になれたのに 全部分かっていたはずなのに
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筆者としてはこの部分が最も共感でき、同時に好きな部分でもあります。
なんとリアルで、幸せな風景が浮かんでくるのでしょうか。
平凡だけど、だからこそ幸せで、でもその時は当たり前に思ってしまっていて...。
こんな気持ちに別れた後になった人は、男性女性問わずきっといると思います。
この曲中の彼はこの後どうするのでしょうか。
彼の行動次第で二人の未来が大きく変わっていってしまいます。
失って気づいた大切な人の存在
この後も、彼の後悔の歌は続きます。
そして曲の最後には、
離した手から溢れ出してくる
今頃になって君に 言わなきゃいけなかった言葉が
やっと見つかったからさ
さっき見つかったからさ
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この”さっき見つかったからさ”という部分から、
今回の過ちを犯してしまったことで、そのおかげで、彼女への想いが再確認できたと取ることができます。
大切なのは、この後です。
曲はここで終わりですが、ジャケットからも、歌詞からも想像できるように
きっと彼は今回の過ちを彼女に伝えたのでしょう。
このまま離れた手は、二度と繋がれることはないのでしょうか。
筆者の願望にはなりますが、この二人は今後もう一度やり直すことができるのではないでしょうか。
すぐに自分の過ちは認めた彼。別れることを覚悟で打ち明けたことでしょう。
彼女がそれを許さなければそれまでですが、彼はもう二度と、この過ちを犯すことなく、
皮肉なことではありますが、この過ちが起きる以前より、彼女のことを愛し抜くのではないでしょうか。
しかし、それはあくまで願望にすぎません。
失ってから気づく大切さ、と言えば聞こえはいいですが、
そこに待っているのは強い後悔です。
そんな”後悔”と”大切な人の本当の大切さ”を考えさせてくれる曲ではないでしょうか。