個性的な怪獣を紹介した『かいじゅうずかん』は、個性を強く肯定していると考えられるでしょう。

そのメッセージを「LOVE」の歌詞と照らし合わせてみます。

「LOVE」に登場する二人は、心も体も個性が大きく違うもの同士なのかもしれません。

もしかすると二人とも別々の怪獣なのかも。

おそらく、二人の関係性が変化していく理由は個々の「違い」によるものです。

しかし関係性や気持ちの変化は、見方を変えれば自然で正しいことではないでしょうか。

まとめると以下のようになると思います。

  • 相手想う気持ちや関係性は、常に変化してよい
  • 心や体が年月とともに変化しても、相手を想ったという事実は不変

米津玄師の深い哲学が垣間見えます。

「愛」が意味するものは生まれ変わりすら超越

米津玄師【LOVE】歌詞に隠された”愛”の意味を徹底考察!米津玄師が”剥き出し”にした感情とは?の画像

「LOVE」と『かいじゅうずかん』から、心や体は変化しても“想い”の存在は変わらないと解釈しました。

心や体の変化は、具体的にどんな状態を指しているのでしょう?

ひとつは“生まれ変わり”だと思います。

「お互い生まれ変わっても、あの時の気持ちはなかったことにならない。」

そう考えると歌詞がさらに深みを増すのではないでしょうか。

  • 愛し合っている二人は、次は人間でなく別々の怪獣に生まれ変わる
  • 前世では愛し合っていたけど、今は別々の怪獣

きっと作った米津玄師はそこまで考えているのかもしれません。

ここまでくると「LOVE」の歌詞は、単なる歌の歌詞ではなくアートの一部だといえそうです。

「LOVE」と『かいじゅうずかん』を合わせてひとつの芸術が完成するのだと思います。

まとめと米津玄師の関連記事紹介

米津玄師の「LOVE」はそれだけ聴くと、感情を剥き出しにしたメッセージソングに感じられます。

ですがイラスト本『かいじゅうずかん』とあわせると、より普遍的な愛の形が浮かぶのです。

もしかすると、米津玄師は他の楽曲でもイラストをもとに歌詞を書いているのかもしれません。

  • 生きとし生けるものすべてに愛し合う権利がある
  • 時空を超えてもその価値は変わらない

そんな気持ちが込められていることを想像して「LOVE」を聴いてみましょう。

今までと違った風景が浮かんでくるかもしれません。

最後に、いくつか米津玄師の関連記事を紹介します。

米津玄師はハチとしてボーカロイドの世界でも有名!

米津玄師はハチという名義で、ボカロP(ボーカロイドソングの作曲者)として活動しています。

ファンの方はご存知かもしれませんが、改めてどんな曲が人気なのかチェックしてみてください。

ハチという名義でニコニコ動画でオリジナル楽曲投稿を始め、ボーカロイドシーンの中で、中毒性のあるロックサウンドで日本だけでなく世界からも注目されるという群を抜いた実績を誇る"米津玄師"。作詞、作曲だけでなくイラスト・映像・プログラミング・ミックス・演奏も自身で手掛けているという天才アーティスト。そんな彼の魅力に迫ります!

米津玄師のイラストを堪能しよう!

米津玄師のイラストをたくさん観たいという人には以下の記事がおすすめです。

彼のイラストが多く使われているPVなどを紹介しています。

作詞・作曲にとどまらず、ジャケットやPVなどのアートワークも自ら手掛けるマルチアーティスト・米津玄師(よねづけんし)。自作のイラストによって、文学的で感覚的な歌の世界観がより豊かになって、聴き手に届けられます。今回は米津玄師のイラストを集めてみました。

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