詩的な表現に注目
見慣れた街角に花を咲かせたら 春と夏 秋と冬 季節が巡って彩る風は吹く
出典: 風と未来/作詞:山下穂尊 作曲: 山下穂尊
退屈な日常の中でも楽しいことや美しいことを見つけられたら幸せになれるのではないでしょうか。
季節の移り変わりも、気がつけばそこには何か良いことがたくさんありそう。
気の持ちようで、世界は変わって見えるもの。
逆説的に、今ある世界に不満があるなら、自分の気持ちを変えてみたらよいということではないでしょうか。
「純粋なこと」がさ 見えなくなっちゃって何故か思い込む夜明け
ふいに見上げたら まぁるい月でした 蒼白くささやいた言葉を探して
出典: 風と未来/作詞:山下穂尊 作曲: 山下穂尊
社会に揉まれて身についた、余計な知識や常識に縛られてしまう。
そうすると引用文の「純粋な〜」がわからなくなってしまうのです。
夜から朝にかけては自分の時間のはず。
その時くらいは、自分のクリアな考えを持てるはず。
それが出来なくて悩んでしまうのです。
月の光がささやくようで、何を伝えたいのかと心を探る。
実は自分の心が見えなくなっているのかもしれません。
自分と向き合おうとしているのです。
今そよいだ風に乗って明日の僕らに逢いにゆくよ
繋いだ掌を確かめて胸いっぱい息を吸い込んで
出典: 風と未来/作詞:山下穂尊 作曲: 山下穂尊
このまま迷わずに進んでいけば、夢を叶えた自分達がいる。
引用文「明日〜」がとってもユニークです。
もっと素敵になった自分たち、つまり成長した僕らに逢うために走っていくのです。
後半は君がいること、生きていることを実感させるようなフレーズ。
やりたいことを自由に出来ている時こそ生きている実感が持てるものなのかもしれないですね。
そういう時間を持つことが誰にでも必要なのだと思います。
遠くの空に広がった星降る夜空を抱きしめるよ
小さな涙星は流れて 祈りが夜風の波を舞うよ
出典: 風と未来/作詞:山下穂尊 作曲: 山下穂尊
流れ星のことを涙星と言い換えているのが絶妙です。
星の数ほどの祈りがこの夜空には飛び交っているのかもしれないと思うと優しい気持ちになります。
今始まる未来はきっと素敵な光を身に纏って
鮮やかな彩りは確かに僕らの明日を照らし出すよ
出典: 風と未来/作詞:山下穂尊 作曲: 山下穂尊
今夢に向かって再び走り出したとしたら、その瞬間からもう素敵な未来の始まりなのです。
走り出したら、道はもう見えていて迷うことはありません。
地図もあるし、明るく照らし出されているのですから。
歌詞解釈まとめ
曲調とも合間って、どこまでも前向きな歌詞といえそうです。
沈んだ気持ちにさせられるような出来事は誰にでもあると思います。
そういう時こそ走り出すチャンスなのかもしれません。
どこからでも始められる、やり直せるということでもあります。
未来に向かってひたすらに駆け抜ける。
彼らの音楽に対するひた向きさを表しているようでもあり、聞き手へのメッセージでもあるのです。
コードをチェック♪
E♭ Gm7 A♭ B♭
都会を抜け 出して 風を探 したよ
A♭ B♭ Gm7 Cm7 Fm7 B♭B♭aug
「少しだけ疲 れたね」なんて 苦笑うけ ど見 たい景色があ る
出典: 風と未来/作詞:山下穂尊 作曲: 山下穂尊
Aメロ前半のパートから。
コードは原曲キーのE♭に合わせて絶対音表記となっています。
E♭、A♭、B♭がよく出てくることを考えると、半音下げチューニングの方が弾きやすいかもしれませんね。
3フレットにカポタストを装着して、キーをCに弾く方法もあります。
E♭ Gm7 A♭ B♭
ほどけた足 跡をもう 一度 辿れば
A♭ B♭ Gm7 Cm7 Fm7 B♭ E♭Esus4 E♭
いつか見た 夢の続き書 き直し てま た始め られる よ
出典: 風と未来/作詞:山下穂尊 作曲: 山下穂尊
Aメロ後半のパート。
前半と同じと思いきやFm7の次のB♭から先が変化します。