「F」収録の神曲
「破顔」は2019年1月23日リリースのフジファブリック10枚目のアルバム「F」収録曲です。
アルバムタイトルはバンド名の頭文字。フジファブリックの代表作ともいえる名盤を意味します。
「Face」(顔)や「Fever」(熱)などの意味も込められていて、全曲「F」にちなんでいるとか。
それほど気合いの入ったアルバムのなかでも、神曲として話題になっているのが「破顔」。
アルバム発売前に先行配信もあり、壮大で美しいサウンドに涙腺崩壊という声が続出しています。
今回はこのフジファブリック「破顔」について深掘りしてみましょう。
アニメ「3D彼女 リアルガール」ED曲
フジファブリック「破顔」が話題になっている理由がもうひとつあります。
それはテレビアニメ「3D彼女 リアルガール」第2シーズンのエンディングテーマということ。
原作は那波マオさんの漫画で、2018年4月~6月にテレビアニメの第1シーズンが放送。
さらに2018年9月には中条あやみさん、佐野勇斗さん主演で実写映画も公開されました。
2019年1月からテレビアニメの第2シーズンが始まった……という流れです。
ちなみに第2シーズン第1話~第12話のエンディングテーマはBiSH「HiDE the BLUE」でした。
続く第13話からがフジファブリックの「破顔」です。
オープニングテーマは第1話~第12話がくるり「だいじなこと」、第13話からBiSH「二人なら」。
フジファブリック「破顔」はアニメ「3D彼女 リアルガール」にも寄り添う楽曲になります。
「破顔」MVを考察!
ディレクションは大久保拓朗監督。
フジファブリック「電光石火」のほか、一青窈さん「ハナミズキ」のMVも手掛けられています。
登る朝日を背景に、演奏するフジファブリックのメンバーたち。壮大で美しい映像ですね。
MVで公開されているのは、最高に盛り上がるラストの部分のみ。
歌詞の意味を考察!
冬のような気持ち?
枯葉のリズム
終わりの季節
僕の手を引いてた
白い吐息は
消えかけていた未来
出典: 破顔/作詞:山内総一郎 作曲:山内総一郎
ドラムスティックのカウントに続き、いきなり重厚なサウンドが展開されるイントロ。
続く歌詞では冬の情景と、四季を締めくくる季節からイメージされる心情も描かれています。
春夏秋冬を起承転結と重ね合わせている感じです。何かが終わり、先が見えないという不安……。
僕の人生、枯れている……なんて、投げやりな気持ちになっていたのかもしれません。
詩的で抽象的な表現なので、「破顔」を聴いている人それぞれが自分の思いを重ねやすいでしょう。
アニメ「3D彼女 リアルガール」の主人公つっつんこと筒井光の心情も見え隠れします。
ただし、すべて過去形。
しかも歌詞の冒頭なので、これまでは冬みたいな気持ちだった……という話になりそうです。
この先の展開を見てみましょう。
壮大な情景
遥かな空に霞む星たち
今日も揺らしている
微かな印
でも奇跡と呼んでいたい
出典: 破顔/作詞:山内総一郎 作曲:山内総一郎