そもそも、「逆上がりの世界」では、手に入る「夢」もこぼしてしまう

夢の粒も すぐに 弾くような
逆上がりの 世界を見ていた
壊れながら 君を 追いかけてく
近づいても 遠くても 知っていた
それが全てで 何もないこと
時のシャワーの中で

出典: https://twitter.com/spitzzzzz1987/status/774951924986589184

「君」への想いを募らせていた頃の「僕」は全てを自分の世界の中で見てしまっていて、きっとそれは他の人から見れば、「夢の粒」さえも手に入れられずに弾いてしまうような「逆上がり」の世界にいたのだろうと、恋が終わった今、冷静に考えます。

もしかしたら「夢の粒」を一つ一つ集めるように、「君」との日々の中で少しずつ関係を縮めるようにしていれば、「君」と恋人ととして過ごす日々という「夢」は叶ったかもしれないのに、それもできないくらい壊れていたのです。

自分の理想だけで突っ走ってしまった恋は取り返しのつかない結末にたどり着いてしまったのでした。

もう戻れない「君」との日々に「さよなら」を

さよなら僕のかわいいシロツメクサと
手帳の隅で 眠り続けるストーリー
風に吹かれた君の冷たい頬に
ふれてみた 小さな午後

出典: https://twitter.com/spitzzzzz1987/status/924838270277623808

想いを伝え、振られてしまった「僕」はもう「君」と前のような友達の関係に戻ることも、恋人になることもできません。

公園に咲いた「シロツメクサ」のように、無邪気で、澄んだ瞳をした「君」が大好きだった。

書き記した「君」との日々と、胸の中にしまい続けたせいで出した時には枯れてしまっていた恋のように、枯れても綺麗なままの押し花の「シロツメクサ」は「手帳」の中で美しい思い出として眠り続けるのでした。

今も手に残る「小さな午後」に触れた「君」の「冷たい頬」の感触は、恋の終わりの記憶でした。

おわりに

スピッツの「冷たい頬」の歌詞解釈、いかがでしたか?

「冷たい頬」に触れた「小さな午後」は、恋が終わった瞬間の記憶だったのですね。

次にこの曲を聴くときは切ない片想いを描いた歌詞の世界観を感じながら、聴いてみてはいかがでしょうか。

新たな魅力の発見があるかもしれませんよ。

無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!

今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね