愛に溢れ、ドラマ性豊かな「幸せのはじまり」について
さくらももこが作詞を手掛けたウェディングソング
本作は2015年1月にリリースされたMACOの2枚目となる配信シングルです。
「ちびまる子ちゃん」でお馴染みのさくらももこが、鈴木奈々夫妻を可愛らしいタッチで描いたタイアップCMが印象的です!
また、楽曲の作詞に関してもさくらももこが担当しました。
「幸せのはじまり」は“結婚”をテーマに制作され、MACOの透明感ある歌声とセンチで優しいメロディが特徴的です。
最愛の人と出会った喜び、これから訪れるであろう幸せに対する期待、どんな困難も二人でなら乗り越えられるといった力強さ。
そんな前向きで可能性に満ちた、“結婚”の素晴らしさをこの曲からは感じ取れます!
歌詞を紹介!
では、「幸せのはじまり」の中身について触れていきましょう。
辛く険しい人生の道程も乗り越えていけそうな温かい歌詞は、読むだけでも幸せな気持ちにさせてくれますよ!
辛かった日々も今では大切な宝物
寂しい夜も 数えきれない涙も
あなたに出逢ってから 宝物に変わった
ひとつ ひとつの出来事さえも
なんだかとても愛おしい
いつもそばにいてくれた
パパとママに ありがとう
出典: 幸せのはじまり/作詞:さくらももこ 作曲:MACO・Matt Cab・Marchin
辛い出来事や寂しさに堪え切れず、涙を流してきた悲しい過去。
でも愛する彼(彼女)と出逢ってからは、そんな切ない思い出もかけがえのない宝物に変わった。
幸せの絶頂にいると、過去の出来事も大切な思い出の一つとして振り返ることができるという前向きな姿勢がここからは感じ取れますね。
確かに大好きな人と共に過ごしていると心に余裕が生まれ、当時味わった嫌な出来事も笑い話に昇華しやすいものです。
「友達と喧嘩した」「仕事で失敗してしまった」など、どんな苦悩も最愛の人が傍にいるだけで不思議と大した問題じゃないように思える。
ここの歌詞はパートナーへの高い信頼度、そして身も心も委ねられるという安心感が十二分に伝わってきます。
その後に繋がる「パパとママにありがとう」。
そんな愛する人と出逢う前の自分を愛情たっぷりで包み込み、育ててくれたことへの感謝の気持ちを語っているのでしょう。
時には喧嘩し、心ない言葉で傷つけ拒絶もしたであろう自分を、何年も変わらず優しさと厳しさで見守ってくれた両親。
「これからはこの人と共に生きていきます。だからもう心配しなくていいんだよ」という子から親へのメッセージにも聞こえてなりません。
二人で歩んでいくこれからの未来
ああ キミを見つけて 2人の旅が始まる
生まれた時から決まっていた
これが幸せのはじまり
出典: 幸せのはじまり/作詞:さくらももこ 作曲:MACO・Matt Cab・Marchin
誰しも境遇など違えど、誰かと共に幸せになるという権利を生まれたときから持っています。
「どん底のような劣悪な環境に陥ったとしても、自分を理解し愛してくれる人はきっといるんだ!」という華やかな人生への可能性が読み取れますね。
愛する人と生きていくこれからの日々を“旅”に例えているのが何ともドラマチックでたまらない!
旅は往々にして楽しい道程もあれば、進むのすら躊躇(ためら)われるくらい険しい道程もあります。
一人で立ち向かうには心細く、途中でくじけて挫折してしまうかもしれない…。けれど最愛の人と二人三脚で生きていくならどんな壁も越えていけるかも!
お互い支え合って生きていくことの大切さをここでは訴えかけているのではないでしょうか。
出逢えたことの奇跡
2人出逢えなかったら
あたしはずっとあなたを
探していたんだろう
たとえ命が尽きても
出典: 幸せのはじまり/作詞:さくらももこ 作曲:MACO・Matt Cab・Marchin
ここで歌っているのは、“もしあなたと出逢えていなかったら”という自分の姿。
パートナーというのは最初から用意された存在ではなく、誰もが探し求めるもの。いつ誰と出逢い、そして結ばれるのか、それは誰にも分かりません。
それこそ恋愛の醍醐味とも言えますけどね。
「たとえ命が尽きても」とある通り、“何年経とうとアナタを探し、求め続ける”という芯の強さを感じます。
共に過ごしてきた仲間への感謝
ほんのささいな思い出までも
色褪せずに まぶしい
いつも励ましてくれた 仲間たちに
ありがとう
出典: 幸せのはじまり/作詞:さくらももこ 作曲:MACO・Matt Cab・Marchin
先程は両親へのメッセージでしたが、今度は支えてくれた仲間達へ向けた形となっていますね。
勉強でも部活でも遊びでも一緒で、切磋琢磨してきたかけがいのない仲間。
そんな人達と過ごしてきた思い出を遡り、励ましてきてくれたことに対する“ありがとう”。
別れの場面というわけではありませんが改めて、“別の誰かと旅立っていく”という切なさを読んでいて感じました。