本当は時間がかかる道のり
彼の居場所まで自転車を飛ばす彼女。
歌詞中にはこんなフレーズもあります。
しょうがないから行ってあげる
1時間位はかかるかも
出典: Ring! Ring! Ring!/作詞:吉田美和 作曲:吉田美和
「1時間もかかる道のりを自転車で⁉」
ついそう思ってしまいますが、きっとこれは彼女の計算でしょう。
彼のお誘いに舞い上がって急ぐ自分を隠すため。
「準備もあるし、あくまでゆっくり時間をかけていくからね。」という意味だと思われます。
彼に対していまいち素直になれていない彼女の様子がうかがえますね。
無意識にはやる気持ち
彼にはつれない態度をとっている彼女。
ですが実際には猛スピードで自転車をこいでいる様子が分かります。
ダッシュで身支度整えて
自転車風を切ってぐんぐんこいでる
出典: Ring! Ring! Ring!/作詞:吉田美和 作曲:吉田美和
1番の歌詞でお誘いが来てから、サビでは既に家を飛び出して自転車に乗っているのです。
身支度にはほぼ時間をかけていないといえます。
服を選んだりお化粧をしたり、女性の身支度はいろいろと手間かかるもの。
ですがその準備を最短で済ませて、「なんとか早く行こう」と気持ちが先走っているのが分かります。
早く彼に会いたい?
ここまで見て行くと、彼女は彼に好意を抱いていると考えられます。
当然、好きでもない相手の元に急ぐことはありません。
もしかしたら彼女は自分の気持ちにまだ気づいていないという可能性も。
それはこの歌詞からうかがえます。
気づいたら必死でペダル踏んでる
出典: Ring! Ring! Ring!/作詞:吉田美和 作曲:吉田美和
「私、なんでこんなに急いでいるんだろう?」と言い換えられるようなこの歌詞。
無意識のうちに体が動いてしまっている彼女の様子がよく表現されています。
急いでいるのは、暇だった日曜日に予定が出来たからではないでしょう。
他でもない彼に会えるからこんなにも心と体が加速していると考えられます。
つまり彼女が急ぐ理由はほかでもない、「彼」なのです。
彼に対する本当の気持ち
彼の人物像
では彼女が急いで会いに行こうとしている「ヤツ」とはどのような人なのでしょうか。
それはこの歌詞に描かれています。
仲間内ではチェック入れてた
彼女のイル・イナイも噂になってた
出典: Ring! Ring! Ring!/作詞:吉田美和 作曲:吉田美和
要は「モテ男」のようです。
仲間内でも噂になるような男性。
つまり放っておかれないような人物像が想像できます。
彼女のいる、いないが噂になるというのも中々です。
主人公が素直に「すぐにいくよ!」と言わないのは、ここに由来するのかもしれません。
一筋縄ではいかなさそうな「ヤツ」。
そんな彼を相手に、ちょっと大人の余裕を演じているのかもしれませんね。