星野源「Friend Ship」
アルバム「YELLOW DANCER」に収録
2015年12月2日にリリースされた星野源の4枚目のアルバム「YELLOW DANCER」は自身初のオリコン1位を獲得しました。
「Friend Ship」はそのアルバムの10曲目に収録されています。
星野源がこの時期に傾倒していたのはソウルやR&Bでした。その色合いが強く表現されたアルバムになっています。
またオリコンチャートへの登場回数は67回を数えるほどロングヒットを記録し、大ヒットした作品となりました。
星野源と聴く試聴動画
映画「森山中教習所」主題歌に起用
原作は漫画
「森山中教習所」は真造圭伍によって描かれた漫画です。
「月刊!スピリッツ」の中で2009年11月号から2010年9月号までの間、連載されていました。
原作者である真造圭伍にとって初めての連載となり映画化もされ、彼を代表する作品になりました。
映画「森山中教習所」
そんな漫画が原作の「森山中教習所」は2016年7月9日に映画化されました。
主演には若手実力派俳優である野村周平と賀来賢人の2人が起用されました。
その内容は、季節は夏、本来ならば出会うはずのなかった2人がひょんなきっかけで出会い直し、日々を送っていく青春映画となっています。
星野源は「Friend Ship」をこの映画のために書き下ろしました。
主題歌に起用されたことに関して、星野源にとって友情や愛情をどんな風に表現するかに挑戦した楽曲になったそうです。
うまく言葉にできない感情を音楽というツールを使って、切ないダンスミュージックという表現方法で絶妙に表現しています。
それでは「Friend Ship」の歌詞を紐解いてみましょう。
「Friend Ship」の歌詞を紐解く
再会を願う
いつかまた 会えるかな
雲の先を 気にしながら
口の中 飲み込んだ
景色がひとつ 水の底に消えた
出典: Friend Ship/作詞:星野源 作曲:星野源
冒頭の歌詞を見てみると、友であった2人は別々の道を進んでいることが感じ取れます。
それは「いつかまた 会えるかな」という言葉で表現されていて、遠くの雲を見つめ今は会えない友人のことを想いつつ、固唾を呑みながら夕日が水平線に沈んでいく光景を眺めている様子が目に浮かんでくるようです。
君の手を握るたびに
わからないまま
胸の窓開けるたびに
わからないまま
笑い合うさま
出典: Friend Ship/作詞:星野源 作曲:星野源
友人だからといって何も相手の全てが分かるわけではありません。
手を握っても、心をこちらが開いても本当の胸の内を知る術はありません。
しかし、それでも信頼し合って友人関係を築けるのが人間なのです。