この曲についての予備知識
フランス語の曲がベース
英語バージョンがすっかりお馴染みですが、実はもともとはフランス語の曲がベースとなっています。
フランス語バージョンは1945年にフランス人シンガーソングライターCharies Trenetによりリリースされました。
タイトルは『La Mer』。
そのフランス語パーションを紹介したビデオクリップがこちらです。
シャンソン風の曲調
La Merは日本語で海の意味。
つまり英語ではsea。
英語バージョンのタイトルは【Beyond the Sea】となっています。
原曲のタイトルとは異なり、the seaの前にBeyondがついていますね。
これはフランス語バージョンをそのまま英語に翻訳していないためです。
フランス語バージョンは海への敬意を表した頌歌。
しかし英語バージョンはラブソングとなっています。
そのため、英語のタイトルにはBeyondを加えたと、英語バージョンの作詞者Jack Lawrenceは語っています。
多くのアーティストが演奏
英語バージョンがリリースされた後、数多くのアーティストがこの曲を歌うようになりました。
最もよく知られているのが、米国のシンガーソングライターBobby Darinが1959年にリリースしたもの。
Chariesの歌うLa Merはシャンソン風でしたが、Bobbyはジャズ風にアレンジしています。
Bobbyは若くして病気のためこの世を去りましたが、少しおどけたように歌う貴重な映像はこちら。
Boddy Darinのパフォーマンスに注目
Robbie Williamsは本楽曲を歌う際、Bobbyのパフォーマンスを真似したとも言われています。
確かにレコードジャケットなどを見ると、雰囲気が似ていますよね。
その他、George BensonやWestlife。
Barry ManilowやRod Stewartなど、名だたるアーティストがこの曲を演奏しています。
それぞれ歌唱スタイルが異なるので、聞き比べてみるのもおもしろいですよ。
ディズニー映画のエンディングテーマ曲にも
2003年に公開されたディズニーアニメ映画「ファインディング・ニモ」のエンディング曲にも使われています。
そのため、なんとなく聞いたことがある、という方も多いのではないでしょうか。
「ファインディング・ニモ」はカクレクマノミの魚の親子が海で繰りひろげる冒険を描いた映画です。
人間に捕らわれ行方不明になってしまった息子ニモを救助するために、父親のマーリンが捜索をスタート。
行く先々で困難に出会いながら、無事にニモを助け出すことに成功します。
最後は自分たちの住処であるグレートバリアリーフに帰っていくというストーリー。
エンディングに流れる歌を聞きながら、映画の余韻に浸るにはぴったりの曲ですね。
歌詞を和訳して解釈
遠く離れた海から彼女を思う
Somewhere beyond the sea
Somewhere waiting for me
My lover stands on golden sands
And watches the ships that go sailing
出典: Beyond the sea/作詞:Jack Lawrence,Charles Trenet,Albert Lasry 作曲:Charles Trenet,Albert Lasry