人気アニメを盛り上げる

2年半ぶりのアニメ担当曲

『だってアタシのヒーロー。』は、現在も週刊少年ジャンプで大人気連載中の作品で、2016年4月に初めてTVアニメ化された、『僕のヒーローアカデミア』の第2期(2017年3月より放送開始)のエンディングテーマです。

LiSAにとっては7枚目のシングル曲の『シルシ』以来、約2年半ぶりとなるアニメのエンディング曲。そして自身初の全国放送アニメのタイアップ曲となりました。

オリコン7位の人気曲

通算12枚目のシングル曲

前作から6ヶ月ぶりのリリースであり、レーベル移籍後初となる2017年2作目のシングル曲が、LiSA自身にとってメジャー12枚目のシングル曲になる『だってアタシのヒーロー。』です。

オリコンでのチャート最高順位が7位と、アニソンであるにもかかわらず、アニメを知らない層にまでも支えられている、ポップでロックな応援歌になっています。

古屋真氏とともに自らも作詞に参加したこの曲の歌詞は、アニメの世界観を壊すことなく表現し、なおかつそれに加えてLiSA自身がファンに伝えたかった気持ちが綴られています。

ヒーローとは?

ヒーローの定義

ひとことで「ヒーロー」と言っても、さまざまなキャラクターが思い浮かぶでしょう。

例えば特撮や戦隊モノのように、悪と戦う秘密組織であったり、少女漫画の主人公が思いを寄せるイケメンだったり、アニメやゲームで活躍するような、きらびやかで強いイメージが多いかも知れません。

現実でなら、たまたま落とし物を拾ってくれただけの人、ちょっとした危険から救ってくれた人であるという人もいると思います。それでも自分にとってはかけがえのないものを失わずに済んだという意味では、その人にとっては大切な「ヒーロー」に違いありません。

アニメの世界観

一応、『僕のヒーローアカデミア』の内容に少し触れておくと、“個性”という特殊能力を持って生まれる者がほとんどの世界で、それを持たずに生まれてきた主人公が、“個性”を悪用して平和を乱す敵(ヴィラン)を倒す「ヒーロー」に憧れ、ヒーロー養成所である高校に通いながら、クラスメイトたちと切磋琢磨して成長していく──というような内容です。

いわばまだ、「ヒーロー」には完全になりきれていない少年少女たちの物語なのです。

 だからこそ『だってアタシのヒーロー。』は「応援歌」となり、歌詞にもあるように、「千年に一人のようなセンスがなくたって」頑張っている人を勇気づけられるのでしょう。

心にしみる歌詞

誰もがヒーローになりうる

それでは少し歌詞を見ていきましょう。

キミが 諦めるトコ 浮かばないけど
ナニモナイ ナサケナイ っていう日も あるんでしょう
人生に 一度のような 努力の瞬間を
いくつも 迎えちゃいそうなら 見ていたいんだよ

出典: https://twitter.com/LiSA_Eir_mofm/status/883924357960970240

頑張っている人を見ていると、自分まで勇気づけられるということはありませんか?

この歌詞は、そんな彼女の気持ちを表しているかのようで、友情でも愛情でも親心でもあるような気がします。

誰にでも当てはまる思いだからこそ、多くのファンの心にしみるのでしょう。