ベースが超カッコイイ!LiSAの15thシングル「紅蓮華」
MVはないのですが、主題歌となるアニメのPVでサビを聞くことができます。
ピアノの導入から一気に展開される、痺れるようなベースの音色が最高にカッコイイです!
このメロディは、LiSAさんご本人やスタッフさんまでお気に入りの箇所がある程。
数々の名曲を手掛けてきたLiSAさんがそう仰るのですから、「紅蓮華」も名曲にならないわけがありません!
そんな「紅蓮華」ですが、歌詞もまたとても深いです。
いったいどんな意味があるのか、一緒に見ていきましょう!
アニメ「鬼滅の刃」OP
「紅蓮華」はアニメ「鬼滅の刃」のOP曲です。
ジャンプ漫画が原作の話題作で、アニメ化されたことでさらに知名度を上げていっています。
大正時代、父親を継いで炭を売る少年・竃門炭次郎はある日仕事で外出します。
しかし、家を空けている間に鬼によって家族を惨殺されてしまうのでした。
妹の禰󠄀豆子だけは唯一生き残りましたが、傷口から鬼の血が入ったことで彼女もまた鬼と化してしまいます。
炭治郎は禰󠄀豆子を人間に戻す方法を探すため、戦いを挑むのでした。
「紅蓮華」はこの「鬼滅の刃」のストーリーに沿った歌詞になっています。
特に主人公炭治郎の戦いの軌跡。
さらには素直で強い心を彷彿とさせる歌詞が、多数登場します。
「鬼滅の刃」ならではの熱く胸打たれる世界観を、ぜひ楽曲でもお楽しみください。
それでは早速歌詞の内容を詳しく見ていきましょう!
強さを求めて
「紅蓮華」は、強さを求めて戦いに身を投じる「僕」という主人公の姿を描いています。
勝つだけでなく負けること、そして辛いことを肯定的に捉えているのが特徴的。
聞いているだけで前向きな気持ちになれます。
恐怖を感じながらも前に進み続ける彼の雄姿を紐解いていきましょう。
「僕」と一緒に
強くなれる理由を知った 僕を連れて進め
出典: 紅蓮華/作詞:LiSA 作曲:草野華余子
出だしはピアノの音色と共に穏やかな歌声から始まります。
後半の「僕を連れて…」から語気が強くなるのが、一層迫力を感じさせますね。
今までそこにあった平穏な日常が、一転して戦いに巻き込まれていく様を表しているようです。
1番はこの歌詞はある意味のキーポイントになっているように思えます。
この言葉は誰かにお願いしているのではなく、自分自身に言っていると解釈した方が自然かもしれません。
強くなるため、自分の心と共に走り出そうとしているのではないでしょうか。
この歌詞をアニメ「鬼滅の刃」に当てはめて見てみましょう。
主人公の炭治郎は、家族が鬼に襲撃された日から生活が一変。
しがない炭売りの少年が、鬼殺隊として成長していきます。
それもこれも、鬼にされてしまった妹のため。
歌詞の通り、彼は家族のために強くなっていきます。
弱気になる時も
泥だらけの走馬灯に酔う こわばる心
震える手は掴みたいものがある それだけさ
夜の匂いに空睨んでも
変わっていけるのは自分自身だけ それだけさ
強くなれる理由を知った 僕を連れて進め
出典: 紅蓮華/作詞:LiSA 作曲:草野華余子
走馬灯とは影絵に使われる灯りのことです。
本当に走馬灯の影絵を見ているわけではなく、夕日やたいまつの光のことのように思えます。
その光に照らされた影があるのでしょう。
3行目も合わせて、少なくとも時間はかなり遅いものと推測できます。
それを見て恐怖を感じる主人公。
恐らくそこは、戦場なのかもしれません。
どんなに怖くても、立ち向かわねばならない状況です。
生き残るためにも、強くなるためにも。
その先にあるものをつかみ取るために、「僕」は戦います。
待っていても決して誰も助けてはくれません。
ここで思い出すのがアニメ第1話における富岡義勇の名台詞。
「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」
つまり自分の命は自分で守れということです。
この台詞が皮切りとなり、炭治郎の戦いが始まります。
悲しいことも無駄じゃない
どうしたって!
消せない夢も 止まれない今も
誰かのために強くなれるなら
ありがとう 悲しみよ
世界に打ちのめされて負ける意味を知った
紅蓮の華よ咲き誇れ! 運命を照らして
出典: 紅蓮華/作詞:LiSA 作曲:草野華余子