バイバイ。を解説

相川七瀬【バイバイ。】歌詞の意味を徹底解釈!なぜ何も聞かれたくないの?1人で生きる決意を読み解く!の画像

今回は相川七瀬さんの2ndシングル「バイバイ。」を解説していきます。

1996年にリリースされたこちらの楽曲

2曲目ということもあり、彼女特有のダークな世界観が満載です。

当時はデビュー曲候補となっていたほど、完成度の高い作品となっています。

本記事では歌詞に着目し、主人公の性格や言動を考察していきましょう。

またPVなどの映像はYouTubeのavex公式チャンネルにて公開されています。

彼女単独のチャンネルではありませんが、映像をご覧頂きながら記事をお楽しみ下さい。

1番の歌詞を解説

別れ

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なぜなんて言わないで言わないで
それ以上もう何も聞かないで聞かないで
お願いだからもう言わないで欲しいよ
そのままドアを開けて出ていって

出典: バイバイ。/作詞:織田哲郎 作曲:織田哲郎

こちらの楽曲は付き合っている彼との別れのシーンからスタートです。

男女が置かれる環境によって違いはありますが、本曲の場合は彼女の方から別れを告げます。

相手の様子を伺うこともなく、しっかりと自身の想いを伝える彼女。

ここから自分の意志を持った女性であることが分かるでしょう。

また楽曲の冒頭で彼女の彼氏であろう男性は、別れたいと思った原因を問い詰めています。

彼女は別れを切り出した理由は伝えない方針のようです。

視聴者もこの情報だけでは彼女の真意は掴めません。

上記のような状況から、彼女の感情の動きに注目が集まります。

冷める

きっとまたいつものただのケンカなんて
思ってる思ってるはずね
こんなにもこんなにもなぜだか冷静ね私いま
悪い夢突然さめたみたい

出典: バイバイ。/作詞:織田哲郎 作曲:織田哲郎

まずは1行目から2行目にかけて登場する表現をみてみましょう。

ここでは過去に行われていた喧嘩について言及されています。

適度に喧嘩をしてお互いの意見を交換し合うことは大切なこと。

しかしあまりに回数が多すぎると心が疲弊してしまうでしょう。

歌詞に登場する表現から、2人は何度も同様の喧嘩をしていたようです。

そのため考え方の違いが別れの原因となった可能性が考えられます。

また3行目以降の歌詞から分かるのは、恋愛の熱い感情は冷めてしまっている主人公の姿。

現在の状況を客観視していることが分かります。

回想?浮気?

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フレッシュバックずっと信じてた
あの日帰らない
あなたの優しさただの優柔不断

出典: バイバイ。/作詞:織田哲郎 作曲:織田哲郎

注目すべきは2行目に登場するフレーズです。

こちらの表現には2通りの解釈の仕方があります。

まず考えられるのは「昔に戻ることはできない」という意味。

幸せだと感じていた過去と現在を対比した、なんとも皮肉な表現となっています。

またこのフレーズは「帰ってこなかった」という男性側の浮気を連想させる解釈も可能です。

自宅で1人、彼の帰りを待つ彼女。しかし待てど暮らせど帰宅する気配はありません。

男性が浮気をしていたとなれば、別れを切り出したのにも納得ですね。

ではこのような2つの考察を踏まえ、後者の解釈で最後の1文を読み進めてみましょう。

どちらか1人に絞れないだけ、という怒りのメッセージが垣間見えます。

サビの歌詞を解説

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ByeBye ママの代わりなら他の誰かあたってよ
ByeBye あなた思うほど私強い訳じゃない
もう会わないよ これきりByeByeBoy

出典: バイバイ。/作詞:織田哲郎 作曲:織田哲郎

ここからはサビに突入。歌詞では2人の関係値を具体的に表現しています。

恋愛関係が長くなればなるほど相手に頼りすぎてしまいがちです。

昔は自分でできていたことですら、相手の優しさに甘えてしなくなってしまいます。

彼女はそのような彼の怠惰な一面が気になっているようです。

また主人公である女性は非常に安心感のある性格の持ち主。

そのため男性は自身の母親と重ね、子供に戻ったかのような感覚になっています。

しっかり者の彼女が知らぬうちに家事全般を担うことに…。

ある種家政婦のような生活に嫌気がさしたと考えることもできます。

ここから依存しすぎず、節度ある関係性が大切であるといえるでしょう。

2番の歌詞を解説