KinKi Kids「雪白の月」
22thシングル「SNOW!SNOW!SNOW!」のカップリング曲
「雪白の月」は、2005年12月21日にリリースされた「SNOW!SNOW!SNOW!」の通常盤カップリングとして収録された楽曲です。
年末にリリースされたこのシングルは、表題曲である「SNOW!SNOW!SNOW!」を含め、楽曲全てが雪をイメージして作られたシングルで、初回限定盤のカップリングも「ミゾレ」や「ユキノキャンバス」と冬にぴったりの楽曲が収録されています。
KinKi Kidsですから、オリコン週間ランキング1位は当然ですが、2006年1月度月間1位、上半期では9位、年間ランキングでも20位にランクインするヒット作品です。
初回限定盤と通常盤があり、収録曲が違うので注意してくださいね。
作詞・Satomi×作曲・松本良喜
「雪白の月」の作詞を担当したのは、趣味で書いていた詞をスカウトされて作詞家デビューするという経歴の持ち主・Satomiです。
独創的な言葉のセンスはデビューから発揮され、デビュー3年目で第45回日本レコード大賞作詞賞を受賞しました。
KinKi Kidsには、堂本光一主演ドラマ「ルーキー!」の主題歌を担当した「情熱」や堂本剛主演ドラマ「33分探偵」の主題歌を担当した「Secret Code」などトータル20曲以上提供しているので、ぜひ聞いてみてほしいと思います。
そして、作曲は元「BDOW JUSS」のボーカリストとして活動していた松本良喜です。
この2人が担当した代表作には中島美嘉「雪の華」やRUI/柴咲コウ「月のしずく」がありますね。ヒット作を生み出したこの2人の作品が、通常盤のみの収録曲とは本当に贅沢ですよね。
ベスト・アルバム「39」にも収録
ファン投票で第3位に輝いた人気曲
「雪白の月」は、CDデビュー10周年を記念したベストアルバム「39」にも収録されています。
通常盤に収録されているカップリングであれば、ファンにしか知られていない楽曲となるイメージがありますが、この「雪白の月」はそれだけじゃとどまらない人気でファン投票で第3位を獲得しました。
ちなみに第1位は、堂本光一が作曲し、堂本剛が作詞を担当した「愛のかたまり」です。第2位は、「雪白の月」でも作詞を担当しているSatomiが詞を書き、織田哲郎が作曲を務めた「Anniversary」。
ファン投票で、上位を占めるSatomiの才能は素晴らしいですね。
「39」の初回限定盤には、アンケートの上位10曲のライブバージョンを収録したDVDがついており、「KinKi Kids CONCERT TOUR 2006-2007 HARMONY OF WINTER-iD-」で披露した「雪白の月」も初映像化されています。
KinKi Kidsの2人の好きな曲もそれぞれ13曲ずつ収録されている「39」は、必聴ですよ!
「雪白の月」の歌詞
君の抜け殻を見つめて・・・
君がいなくなったあのとき
あらためて気がついたんだ
至ることにばらまかれた
ふたりの抜け殻
何も変わってない部屋だけど
何かが変わった気がする
いつかのように笑えるように
頑張ってはいるけど…
出典: https://twitter.com/KinKi_bot_/status/859383759396782080
ピアノで始まるイントロが切ない雰囲気を醸し出していますよね。
この曲の主人公は同棲までしていた彼女に出ていかれてたことが分かります。一緒に住んでいた部屋を見て君がここにいたこと、そしてもういないことを改めて意識したのでしょう。
当たり前にあった2人分の食器や、歯ブラシ、君の趣味で買ったインテリアなど君がいたという証拠の抜け殻たち。
人は、状況が変われば見え方も変わってきます。一緒にいた時には分からなかったけど、君がいなくなって必要なくなった”抜け殻”たちがやけに目につくのでしょう。
君がここにいるか、いないか。
ただそれだけなのに、笑顔すら忘れてしまう。
これほど見ている世界が変わってしまうのかと実感しているようですね。
弱さを見せたくなくて 無駄に強がる
この僕は君の瞳(め)に どんな風に映ったの?
出典: https://twitter.com/tereRyo32/status/383198350503190528
人に弱いところを見せたくないというプライドは誰もが持っていることでしょう。
でも、きっと君は、弱さを見せて欲しかったということが「無駄に強がる」という言葉からうかがえます。
さようならと言われるよりも言う方がきっとツライ。
もしあのとき切り出せたらこの痛み楽になっていたかな
出典: https://twitter.com/tereRyo32/status/383198350503190528
タイトルにもある「雪白」という言葉には、雪のように白いことや、潔白であることという意味があります。
空に浮かんでいる真っ白な月を見て、君のことを思い出しているのでしょう。
主人公にとって君は「何の穢れもない正しい人」なのではないでしょうか。
この別れも君が悪いわけじゃなく、原因は自分にあったことを感じているようです。