赤い花の恋を歌にした…その始まりから
アルバムの中の1曲から
「サルビアの花」(サルビアのはな)は、相沢靖子が作詞し、早川義夫が作曲した楽曲。1969年に発表された早川のソロ・デビュー・アルバム『かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう』に収録され、後に1972年にもとまろ、岩淵リリ、鳳蘭などによるカバーが、各社競作のシングルとしてリリースされた。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/サルビアの花
秋になると今でも花壇などで見かける「サルビアの花」。
白や紫もありますが、代表的な「赤」が似合いますね。
その花を題材にした「サルビアの花」は競作で発売されました。
女性シンガーが独りで歌ったバージョン。
当時は現役宝塚スターもこの歌に魅了されたようですね。
そしてこの歌といえば思い浮かぶグループ名があります。
ハーモニーが作り出した魅惑
『コッキーポップ』で「サルビアの花」が広く知られるようになると、レコード各社は競ってカバーシングルがリリースされた。その中で最も大きなヒットとなったのは、青山学院大学の女学生たち3人のグループだったもとまろによるバージョンであった。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/サルビアの花
バラードの「サルビアの花」を3人の声で歌いあげたのは「もとまろ」でした。
この曲をリリースしただけでグループの活動を終わりにしています。
俗にいう一発屋といのではなく、この歌に持てるすべてを注ぎ込んだ結果でしょう。
当時を彷彿とさせるMV
「サルビアの花」を「もとまろ」の声で聴ける貴重なMVです。
歌詞に出てくる言葉を一つ一つ丁寧に歌うのが印象的でした。
優しさの中に芯が通った3つの声で作るハーモニーに引きずり込まれます。
当時あった様々な出来事を思い出させてくれる歌ですね。
お待たせをしました。
この後は「サルビアの花」の歌詞解釈にうつります。
花を手にしたボクは
ボクの心にある願いは
いつもいつも 思ってた
サルビアの花を
あなたの部屋の中に
投げ入れたくて
出典: サルビアの花/作詞:相沢靖子 作曲:早川義夫
繰り返し繰り返し願っていたこと。
ボクの心の中に「いつも」あることから歌詞は始まりました。
タイトルにもなっている花は夏から秋に咲く花。ボクの心の中には常にその花があるのでしょうか。
もしかしたら思い出の花なのかもしれません。
ボクとキミの2人で見た花は、2人の心をつなぐ花なのでしょう。
そしてキミのことがここでは「あなた」になっています。
歌詞全体でキミを「あなた」と記したのはここだけです。
キミという存在がとても大切な人であることを感じさせますね。
そして歌詞には、ボクが願っていることが綴られています。
花束にして渡すのではなく、花を「投げ入れる」という大胆不敵な行為は何を意味するのでしょうか。
花にはボクの思いがすべて込められているでしょう。
もしかしたら花はボクそのものなのかもしれません。
投げ込まれた花の行方を追ってみます。
キミへの思いを
そして君のベッドに
サルビアの紅い花 しきつめて
僕は君を死ぬまで 抱きしめていようと
出典: サルビアの花/作詞:相沢靖子 作曲:早川義夫