SEKAI NO OWARI「RAIN」

2017年7月発売のシングル

SEKAI NO OWARI「RAIN」は映画『メアリと魔女の花』主題歌!歌詞の意味は?(動画あり)の画像

「RAIN」は、SEKAI NO OWARIのメジャー11枚目のシングルとして2017年7月にリリースされました。

前作「Hey Ho」からおよそ9ヶ月ぶりのシングルとなったこの曲は、近年のSEKAI NO OWARIの音楽の特徴でもあるファンタジックで豪華なサウンドは控えめに、穏やかな曲調がシンプルな構成で奏でられる一曲に仕上がっています。

オリコン週間チャートでは2位を記録し、SEKAI NO OWARIとしては初となるアニメチャート1位も記録しました。

映画「メアリと魔女の花」主題歌

スタジオジブリの元スタッフが集結した話題作

SEKAI NO OWARI「RAIN」は映画『メアリと魔女の花』主題歌!歌詞の意味は?(動画あり)の画像

「RAIN」は、アニメ映画「メアリと魔女の花」主題歌として書き下ろされました。

以前スタジオジブリに所属し、「借りぐらしのアリエッティ」や「思い出のマーニー」を監督した米林宏昌と、同じくスタジオジブリ出身のプロデューサー西村義明がタッグを組んで、スタッフにもジブリ作品経験者を多数動員したという本作。書き込まれた世界観やキャラクターの躍動感溢れる動きには、ジブリの要素を感じさせる部分も多くあります。

不思議な魔法の世界へ踏み込むことになった少女の冒険を描いた「メアリと魔女の花」。「RAIN」の歌詞には、そんな物語と繋がる部分もあります。

静かな中にも奇妙な世界の気配を感じさせる曲調が、映画の世界観をよりくっきりと描き出していますね。

RAIN (初回限定盤A)(CD+DVD)
SEKAI NO OWARI
トイズファクトリー

アニメ映像で作られたPVにも注目

「RAIN」のPVは、主題歌となった映画「メアリと魔女の花」の本編映像を編集した内容となっています。

これまではリリースする作品ごとに確固たる世界観を持ったPVを自らプロデュースしていたSEKAI NO OWARIとしては、自分たちは登場せず曲に徹するという珍しい試みとなりました。

大冒険がくり広げられる中にも切ないストーリーが描かれる映画の世界観。そんな映像にそっと添えるように奏でられるSEKAI NO OWARIの音楽が印象的に響いています。

作品の雰囲気の一部として役割に徹しようとする、彼らの新しい一面が垣間見えるようなPVですね。

「RAIN」の歌詞を紐解く

ファンタジックで切ない歌い出し

魔法は いつか解けると 僕らは知ってる
月が咲いて太陽が今枯れた
傘を差し出す君に映る僕は濡れてない
水たまりに映る僕は雨に濡れてた

出典: https://twitter.com/0miizukii0/status/889282593606193152

「魔法」というワードから始まる歌い出し。主題歌を務めた「メアリと魔女の花」との繋がりを感じさせますね。

実際に、この部分の歌詞アニメを見て思い浮かんだものだとボーカルFukaseは語っています。

夜が来たことを「月が咲いて」と表現しているのが印象的な歌詞は、「月明かりに照らされた雨の夜」というどこかファンタジックで切ない時間の始まりを告げています。

幸せなような 涙が出そうな
この気持ちはなんて言うんだろう
ファフロツキーズの夢を見て起きた
涙が頬で乾いていた

出典: http://j-lyric.net/artist/a055790/l0412a7.html

歌詞のこの部分では、「ファフロツキーズ」というワードが気になった人が多いのではないでしょうか。

「雨以外の、通常降ってくるはずのないものが大量に降ってくる」という怪現象を指すこの単語。

それはどこか不気味な出来事である一方で、降ってくるものによっては魔法じみたファンタジックな現象として目に映るでしょうね。

「ファフロツキーズの夢を見て起きた」という抽象的な表現の中には、一体どんな意図が含まれているのでしょうか。

未来の象徴としての「雨」

虹が架かる空には雨が降ってたんだ
虹はいずれ消えるけど雨は草木を育てていくんだ
虹が架かる空には雨が降ってたんだ
いつか虹が消えてもずっと僕らは空を見上げる

出典: https://twitter.com/mayumiy1/status/908068093632450560