「DIAMOND SKIN」について
トリプルA面シングル?!
「DIAMOND SKIN」は、 GLAYの通算49作目のシングル曲です。
このシングルは、トリプルA面シングルとしてリリースされました。
「DIAMOND SKIN」「虹のポケット」「CRAZY DANCE」の3曲入りです。
「CRAZY DANCE」は1990年代、「虹のポケット」は2000年代、「DIAMOND SKIN」は2010年以降に制作されているという点が興味深いですね。
佐久間正英による、GLAY最後のプロデュース作品
この曲は、12作目のアルバム「GUILTY」の為のセッションで生まれました。
しかしTAKURO自身が気に入り過ぎてしまい、「アルバムの一曲にして置くには勿体無い」との思いからシングル化することを決めました。
その後リリースするタイミングをずっと待っていたようです。
蔵出し楽曲というところでしょうか。
佐久間正英によるGLAYの作品としては最後のプロデュース作品となってしまったのも、本人やファンにとって特別な一曲となるでしょう。
歌詞を考察
この歌詞の概要
テーマはずばり禁断の恋、ちなみにフィクションだそうです。
ピュアな恋愛ものが多いという印象のGLAYにしては珍しい内容です。
意欲的に創作を続けるTAKUROが新しい表現を開拓したのでしょう。
罪だとわかっていても止められない衝動というものはある意味では純愛的ともいえます。
その根底に流れるものは深い愛情なのかもしれません。
意見の別れるところではありますが。
歌詞の考察
あなたはとても美しい あなたはいつも優しい
あなたは時に狂おしい わたしはなんて悲しい
出典: DIAMOND SKIN/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO
無機質に「あなたは…」と続きます。
最後の「わたしは…」だけが生々しい実感として感じられるような、悲しいという感情を強調しているようです。
「出逢わなければ良かった…」それぞれの現在(いま)を壊せない
叶わない夢ひとつ
出典: DIAMOND SKIN/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO
歌詞の冒頭で既に禁断の恋である事を告白しています。
「出逢わなければ良かった」と思っても出逢ってしまうのが恋です。
いけないとわかっていても、引き寄せる力に抗うことができないのですから余程強力な力で引き寄せられたといえるでしょう。
「抱かれたいから許した」大切な人を奪えない
拒めないとわかって
出典: DIAMOND SKIN/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO
直訳すると、抱かれたいから抱かれたというストレートというか、哲学的ですね。
大切な人を奪えないというのは、立場を慮って(おもんぱかって)か?純粋な優しさか?という疑問があります。
いずれにしても拒めない=不可抗力と主張しますが「抱かれたいから許した」が本音です。
禁断の恋における様々な心理を上手く描写しているのではないかと。
それは、どのような形であれ言い訳と葛藤を免がれることが出来ないからです。
しかし、咎めても虚しいのは、本人達の間でしか解らない感情や事情というものがあり得るからではないでしょうか。
初めての夜に濡れた前髪を綺麗な指でなぞれば
それはとても愛に似ていた
出典: DIAMOND SKIN/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO