Crystal Lake、その圧倒的な存在感
今や日本のラウドシーンの象徴的存在
壮絶なスクリームとクリーン、重厚なサウンドに叙情的なフレーズと、分厚さだけではない激しさと美しさを併せ持つCrystal Lakeは日本を代表するハードコア・メタルコアバンドと言えるでしょう。
奴らはホンモノだとの呼び声も高く、数々の海外アーティストと共演する他、国内だけに至らず海外フェスに参加するなど精力的且つワールドワイドに活動しています。
「Rollin' (feat. Senta from NUMB)」
漢気漲るゴリゴリで威圧感たっぷりのサウンドに終始吠えまくる!
これぞCrystal Lakeの真骨頂。
「Rollin'」ではNUMBのヴォーカルSENTAが参加しており更に凶悪さが増しています。
NUMBと言えばこちらも日本を代表するハードコア・パンクバンド。
SENTAはMVにも登場しておりそのパフォーマンスは必見です。
音源で聴きたい方はこちら
EP「CUBES」に収録されています。
EPなので収録曲こそ少ないものの、Crystal Lakeの基盤であるメタルコアが存分に味わえる非常に内容の濃い1枚となっています。
もう1つの「Rollin'」
MVもくまなくチェック
イントロでお気づきの方もいるかもしれませんが、そう、この楽曲はLimp Bizkitの代表曲の1つでもある「Rollin'」。
この超有名な楽曲をCrystal Lakeなりの解釈で味付け。
その完成度からオリジナル曲だと思い込んでる方もチラホラいるようで「こっちのアレンジの方が好みだ」という海外からの声もあるようです。
MVでのバックダンサーにも気付きましたか?
Crystal LakeバージョンのMVでも女性バックダンサーとコラボしていますが、Limp Bizkitへのリスペクトの心でしょう。
お騒がせバンド Limp Bizkit(リンプ ビズキット)
90年代後半から2000年代にかけて一大旋風を巻き起こしたNu-Metal(ニューメタル)。
ラップメタル、ミクスチャーと呼ばれるジャンルもメキメキと頭角を現していった時代でもありましたが、その中でも特に目立ってしまった(色々な意味で)バンドがこのLimp Bizkit。
ビッグマウスで音楽に対する商業主義的な姿勢、女性問題などでアメリカきっての嫌われ者として有名になってしまいましたが、正確にはバンドではなく嫌われていたのはヴォーカルのフレッド・ダースト。
Rage Against the Machine、マリリンマンソン、コートニー・ラブ、コリィ・テイラー(SlipKnot)など名だたるアーティストたちから批判されていましたが彼らの勢いは誰にも止められませんでした。
悪評はさて置き、サウンドやそのスタイルに魅了された若者からは絶大な支持を得ました。
日本の音楽シーンにおいてもたくさんのフォロワーが存在しています。
ちなみに見た目も奏法も変態的なギターのウェス・ボーランドはあらゆる方面から評価されていたようです。
「Chocolate Starfish & The Hot Dog Flavored Water」
「Rollin'」が収録されているのはこの3rdアルバム「Chocolate Starfish & The Hot Dog Flavored Water」。
全米初登場1位を記録し、そのセールスはなんと累計1200万枚!
「MI:2」で有名な「Take A Look Around」も収録されています。
日本のラウドシーンの変遷を知るために重要な1枚でもあります。