back number「僕の名前を」
2016年発売のシングル
「僕の名前を」は2016年に発売されたback numberの15枚目のシングルです。
オリコン週間チャートでは6位というヒットを飛ばしました。
通常盤の他に、DVDが付属する初回限定盤も発売されました。
DVDにはMVやそのメイキング、スタジオレコーディングの様子などが収録され、ファンにとっては嬉しいアイテムとなっています。
映画「オオカミ少女と黒王子」の主題歌
back numberはこの曲で、実写映画「オオカミ少女と黒王子」の主題歌を務めました。
大人気コミックを原作にした、ドSな美青年と主人公の少女の恋を描く物語です。また、心の成長を描く青春・友情ストーリーにもなっています。
大切な人のおかげで変わることができたことへの感謝や想いが綴られた曲は、映画の世界観ともリンクして作品をより盛り上げてくれています。
「僕の名前を」MV
「僕の名前を」のMVは、静かな背景の中を駆ける女の子とメンバーの演奏シーンを映したシンプルな内容です。
Youtubeに公開されているものはショートバージョンながら2017年7月の時点で800万回を超える再生数を誇っています。
back numberの人気、注目度の高さが表れている数字ですね。
「僕の名前を」の歌詞を紐解く
「僕の名前を」の歌詞には、原作と繋がっている部分がいくつもあります。
過去の出来事のせいで心を開かなくなっていた主人公が「君」のおかげで変わっていき、自分を助けてくれた「君」への誓いを語るような物語が歌われています。
そんなこの曲の歌詞を紐解いて、じっくりと見てみましょう。
君がくれた優しさ
最初から知ってたみたいに
僕の痛いところを
見つけて手をあててくるから
君はきっと未来から来たんだろう
いらない思い出だらけの僕の頭を
君は笑って抱きしめてくれた
出典: 僕の名前を/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
「僕」というのは、映画の主人公の1人でもあるドSな王子様キャラの男子・佐田恭也をモチーフにしているのではないでしょうか。
完全に原作に沿って歌詞が書かれたわけではないかもしれませんが、back numberの作詞作曲担当である清水さんが「脚本を読んでから曲を書いた」と言っていることからも、そこからヒントを得て影響を受けたことは間違いないでしょう。
過去に何かがあって心を傷つけられた「僕」。そんな過去の出来事が「痛いところ」となって、それを長く抱え込むことになってしまったのでしょう。
「いらない思い出」を引きずって性格を曲げて、そうやって生きてきた自分を見つけて愛してくれたのが、「君」でした。
自分を助けてくれた大切な人の優しさを実感してかみ締めるような歌い出しです。
君にもらった日々は君のために
今 君の手を握って出来るだけ目を見て
こんな毎日で良かったら残りの全部
まとめて君に全部あげるから
きっと 人を想う事も大切にするって事も
大袈裟じゃなくて君が教えてくれたんだよ
だからもう僕は君のものだ
出典: 僕の名前を/作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏
周りに壁を作って「人を想うこと」を知らなかった「僕」が、再び人を信じてまた楽しい毎日を送れるようになったのは「君」のおかげです。
そんな毎日は、「君」がくれたといっても過言ではありません。彼女がいたからこそ、「僕」は変わることができました。
だからこそ、彼はそんな日々を「君のもの」と言っているのでしょう。
傍から見たら少し異常にも感じられる愛情の大きさですが、それほどまでの恩と想いを彼は抱えているのだと思います。