26枚目のシングルはアニメ同タイトル曲
2019年5月15日リリース!
数々のアニメタイアップ曲をリリースしてきたASIAN KUNG-FU GENERATION(以下アジカン)。
26枚目のシングル『Dororo / 解放区』に収録されている『Dororo』。
この曲はアニメ『どろろ』のオープニングテーマとして、2クール目から使用されています。
『Dororo』は『ソラニン』以来のアニメ同タイトルの曲。
アジカンがアニメとタイアップしたものは『遥か彼方』、『リライト』など名曲が多いので、期待が高まりますね。
今回は『Dororo』の歌詞を中心にご紹介していきたいと思います。
歌詞も本編の内容にちなんだものとなっているのでしょうか。
ノンクレジットのオープニング映像や、MVも載せていますので是非ご覧ください。
『どろろ』のOP曲
手塚治虫原作の妖怪アニメ!
アニメ『どろろ』は漫画の神とも呼ばれる手塚治虫先生が原作のダーク・ファンタジー。
画像の小柄な少年が「どろろ」。
その背後にいる青年が「百鬼丸(ひゃっきまる)」です。
この二人が主人公の漫画『どろろ』は、60年代に一度アニメ化されました。
リメイク作として2019年に再びアニメが制作されています。
『Dororo』がオープニングテーマになっているのはこの2019年版。
百鬼丸が精神的に未熟な状態で描かれるなど、原作とは少し設定に変更があるのも見どころです。
妖怪に奪われた自分の身体の一部を取り返すために戦うという過酷な目的を持つ百鬼丸。
彼を「兄貴」と慕う天真爛漫な性格のどろろ。
彼ら二人の関係が好きだというファンの方も多いでしょう。
2007年には妻夫木聡さん・柴崎コウさん主演で実写化もされていました。
その後も舞台化されるなど、根強い人気を持つ作品です。
ノンクレジットのOP映像
旅をする百鬼丸とどろろの姿が観られる
公式からクレジットのオープニング映像がアップされています。
最近のアニメはノンクレジットの映像もアップしてくれることが多いので嬉しいですね。
少し不穏さのこもったイントロに合わせて青い火の玉が登場。
火の玉が何かに着火し、火文字で“どろろ”のタイトル文字が表示されました。
横たわっている百鬼丸が映されましたが、 彼の目はとても虚ろで体は虫に食われているという悲惨な状態…
どろろが登場すると一気に画面が明るくなりました。
表情豊かなどろろが百鬼丸の手を引き、妖怪と戦う旅に出かけます。
敵キャラクターなどが次々と登場した後は、血だらけの百鬼丸の姿が。
虚空に向かって吠える鬼気迫る姿はBGMとして流れている『Dororo』とマッチしていてとても印象的です。
その後は、滝に打たれたり、海岸を歩いたり、焚き火を囲んだり…旅の目的はともかく楽しそうな二人の姿が見られます。
最後のシーンで百鬼丸がどろろに触れた時、彼に変化が訪れました。
何も映していなかった百鬼丸の瞳の中には、はっきりとどろろの姿が映っているのです。
歌詞とリンクしていて、素敵な部分だと思います。
笑顔を見せるようになった百鬼丸とどろろは手を繋いで歩き出し、その後にはしっかりと根付いている雑草が。
まるでたくましく生きる二人を表しているようですね。
MVをチェック!
うごめく謎の生き物
アニメ版オープニング映像はどこか爽やかな印象でしたが、実写のMVは少し不気味な仕上がりです。
ある部屋のベッドの上には蠢(うごめ)く謎の生き物が…実は生き物ではなく、薄い布の中には人間が2人入っているだけ。
そうとはわかっていてもなんだか見ていると不安になってしまいますね。
謎の生き物は部屋を出て家の中を移動しているようです。階段を降りるのも一苦労。
時折アジカンのボーカルである後藤さんがノイズのように映ります。
ショートVer.のようですが、どこかで完全版が見られるのでしょうか。
他のメンバーが登場していないようですが、完全版で登場するのかもしれませんね。
『どろろ』本編を意識したようなホラーテイストなMVとなっていました。
さて、次からは歌詞について解説していきます。
歌詞を解説!
みなぎっているのは何?
この世界を裏切って
腹の中で蠢いている
腸食い破って
赤黒くみなぎっている
出典: Dororo/作詞:後藤正文 作曲:山田貴洋、後藤正文