スキマスイッチ「ゴールデンタイムラバー」
2009年発売のシングル
「ゴールデンタイムラバー」は、2009年10月に発売されたスキマスイッチの12枚目のシングルとその表題曲です。
一か八かの勝負に挑む心境を歌ったこの曲は、スキマスイッチの曲の中で打ち込みサウンドが解禁された最初の作品でもあります。
ファンキーなリズムの上にデジタルなサウンドが乗せられて、これまでのスキマスイッチの作品とは一味違うクールでダークな雰囲気が演出されています。
カップリングにはインディーズ時代からの楽曲のリメイク「ためいき」やドラマ「8ミリメートル」の挿入歌となった「Bアングル」が収録されています。
オリコン週間チャートでは最高2位を記録するヒットとなりました。
アルバム「ナユタとフカシギ」収録
「ゴールデンタイムラバー」はスキマスイッチの4枚目のアルバム「ナユタとフカシギ」にも収録されています。
シングルバージョンにアレンジが加えられ、前奏やアウトロの終わり方が違うアルバムバージョンとなっています。
また、「ゴールデンタイムラバー」の前作となるシングル「虹のレシピ」もアルバムバージョンにアレンジされて収録されました。
オリコン週間チャートでは3位を記録しました。
「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」OP
「ゴールデンタイムラバー」はアニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」の第3期オープニング曲になりました。
人気コミックを原作に、そのストーリーをほぼ忠実に映像化したこのアニメは、5クールをかけて原作の始まりから終わりまでを描ききりました。
「ゴールデンタイムラバー」の歌詞が、アニメで描かれるいくつもの戦いを連想させますね。
シングルの期間生産限定盤は、このアニメの書き下ろし紙ジャケット仕様となっています。
「ゴールデンタイムラバー」のMVは?
「ゴールデンタイムラバー」のMVでは、その歌詞に合わせるように様々な「勝負」の様子が描かれます。
真っ黒な背景、どこかSFチックな映像表現など、曲の世界観やサウンドを強く意識した内容ですね。
スキマスイッチのかっこよさを追求した一面が表れているMVです。
歌詞の意味を紐解く
緊張と興奮で震える
集中できてないな まだ体が迷っているんだ
震えていたんじゃ コントロールしたってブレるんだ
太陽も勝負運(ツキ)もなんも完全にこっち向いていないが
「やるしかないんだ!」言い聞かせるようにそうつぶやいた
出典: ゴールデンタイムラバー/作詞:スキマスイッチ 作曲:スキマスイッチ
「ゴールデンタイムラバー」の歌詞は、大きな勝負に臨む主人公のリアルな心境の描写から始まります。
その心臓の高鳴りまで聴こえてくるような緊張の描写が見事ですね。
勝敗を決める一球、一打、一撃、一手。そんな行動を前にしているような気持ちが表れています。
勝負するしかない
状況は悪いが ただ逃げ出すんじゃ根性ないなぁ
展望はないが 度胸でクリアするしかないや
衝動は抑えたままターゲットとの間隔探れ
必要なもんは勝つプライド
味わうのは勝利の美酒か それとも敗北の苦汁か
そう すべては二つに一つ 操りたい運命の糸
出典: ゴールデンタイムラバー/作詞:スキマスイッチ 作曲:スキマスイッチ
気持ちは高ぶって冷静な判断力を失わせ、「今から勝ち負けが決まる」という緊張感が主人公の勇気をくじこうとします。
そんな心境と戦いながら勝負に出る覚悟を決めていく主人公。
勝つために必要なのは、「勝つんだ」という信念です。そして、それを支えるのは勝利に対するこだわり・プライドです。