主人公は夏が来るたび「これは永遠に続く季節なんだ」と錯覚してしまいます。
一般的に、夏の最後ほど切ない時期はありません。
さまざまなイベントが盛りだくさんだった「真夏」の時期は過ぎ去り、秋が到来します。
夜、蒸し暑くなるような熱気がひんやりとした感触に変わる時期。
それは夏の終わりですね。
そして夏が終わる直後から、次の夏を夢想する。
皆さんも経験されていることでしょう。
2番Bメロ
涙こらえて 渚を行けば
想い出だけが蘇る
出典: 太陽は罪な奴/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
「夏の最後」を経験した主人公。
ひと夏の思い出がよみがえります。
「君」と過ごした季節ははかなく過ぎ去り、また違う季節が到来します。
2番サビ
高気圧はVENUS達の交差点
愛欲にときめくSTAGE
あの空へ虹を架けて
太陽に逢いに行こう
出典: 太陽は罪な奴/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
「太陽に近づけば、まだ夏の気分が味わえるんじゃないか?」。
主人公の夢想が加速します。
「虹の橋」を渡って太陽に会いに行こうとする主人公。
主人公の、少しでも夏を体感し続けたい気持ちが、美しい比喩となって表れています。
サビ3回目
Aクラスの姐ちゃん達の放射線
悩殺にヨロめくSTAGE
あこがれた女性はなぜか
太陽のニオイがした
出典: 太陽は罪な奴/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
このサビは、1番目のサビと対応するようなサビです。
いや、それよりもっと大胆な表現になっています。
「VENUS」が「Aクラスの姐(ねえ)ちゃん達」に。
そして、彼女たちが放つフェロモンが「放射線」に。
ユーモアたっぷり、ニヤニヤしてしまう歌詞ですね。
最後のサビ
高気圧はVENUS達の交差点
愛欲にときめくSTAGE
あの空へしぶき上げて
太陽にKISSをしよう
恋する夏は去く
太陽は罪な奴
出典: 太陽は罪な奴/作詞:桑田佳祐 作曲:桑田佳祐
最後のサビは1番目のサビとほぼ同じです。
最後のサビは、1番目のサビに1行付け加えられただけです。
それは「恋する夏は去(ゆ)く」というフレーズ。
このフレーズで、楽曲と、楽曲のなかで語られるストーリーが終わります。
はたして主人公の恋は上手くいったのでしょうか?
そこまでは描かれていません。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
今回はサザンオールスターズの『太陽は罪な奴』を解説しました。
「太陽」を擬人化した秀逸なタイトル。
シャッフルが特徴的なサウンド
ストーリー風の歌詞。
そしてサビのフレーズの表現力。
これこそベテランの実力ですね。
最後に「OTOKAKE」内から「夏」をテーマにした記事をチョイスしました。
下にリンクを貼っておきますので、そちらもぜひご覧ください。
【夏祭り/Whiteberry】甘酸っぱい歌詞の意味をおさらい!伝えられなかった恋心に胸キュン! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
夏の定番曲である「夏祭り」。たった2文字の「好き」が言えない甘酸っぱい青春を歌った歌詞が切なくて何度でも聞きたくなる名曲です。歌詞を見ていただくと、最近胸キュンしてないなぁという方の心にも響くのではないでしょうか。
【夏を抱きしめて/TUBE】夏のTUBEの真骨頂!代表曲の歌詞の意味を解釈&YouTubeで動画も - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
夏がやってきた!と感じるTUBEの名曲が「夏を抱きしめて」。何度聴いても効き飽きない!チューブ最高のバラード曲の歌詞の意味を徹底解釈していきます。YouTube動画も必見です。
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