日本デビューシングル「好きと言わせたい」
世界中で大ヒットを記録
韓国のオーディション番組「PRODUCE 48」から生まれたアイドルグループIZ*ONE。
視聴者投票で選ばれた彼女たちは本当に魅力的で、世界中の若者の注目の的となっています。
また、IZ*ONEは韓国人メンバー6人と日本人メンバー3人で構成されているグループです。
日本デビュー前に韓国でリリースされたアルバム「COLOR*IZ」は世界中の配信チャートで1位を獲得。
華々しいデビューを飾りました。
そして今回ご紹介するのが、待望の日本デビュー作「好きと言わせたい」です。
「日本」と「韓国」の魅力が融合
日本のクリエイターによる楽曲制作
なんと「好きと言わせたい」では、あの秋元康が作詞を担当。
実はIZ*ONEの日本メンバーは全員AKBグループで現役で活動するアイドルなのです。
IZ*ONEの活動期間(2018年10月29日から2021年4月)においてはAKBグループでの活動を休止しています。
そもそも、「PRODUCE 48」とはAKBグループ協力により実施された日韓同時オーディションです。
「グローバルに活躍するアイドルを発掘する」という趣旨のもと開催されました。
また、「好きと言わせたい」の作曲はCHOCOLATE MIXが担当。
彼はAKBグループやAAAなどの有名アイドルグループへの楽曲提供をしています。
つまり、「好きと言わせたい」の楽曲制作にあたっては日本人のクリエイターがメインとなっているのです。
そのためサウンドは日本のアイドルっぽさが漂っています。
でも歌い方はしっかりと韓国アイドル特有のクールな発声。
ミニスカート姿でのキレキレのダンスは、国境を越えた美しさを感じられます。
アイドルとしての他にない魅力
「グローバル」を目指したことにより、IZ*ONEの「好きと言わせたい」には今までにない魅力が生まれました。
従来の日本におけるアイドルは「可愛らしいイメージ」が強め。
韓国におけるアイドルは「セクシーでカッコいいイメージ」が主流ではないでしょうか。
それが絶妙に融合しているのです。
歌唱、サウンド、ダンス、その全てにおいていえます。
近年の日本におけるアイドル業界は「アイドル戦国時代」といわれるほどの飽和状態。
「他とは違う魅力」を持った斬新なアイドルが注目を集めるようにもなってきました。
アイドル個人のスキルもぐんぐんと上がっています。
そんな今のアイドル業界を見据えたコンセプトなのではないでしょうか。
一言では語り切れないIZ*ONEの魅力…。
今回はMVからじっくりと読み解いていきましょう。
クールなダンスが素敵なMV
「好きダンス」に夢中
「好きと言わせたい」のMVは欅坂46の「サイレントマジョリティー」にも携わった池田一真が監督を務めました。
美しいダンスが際立つシーンの数々は、さすが池田一真監督です…。
メンバーの息の合った動きがさらに引き立てられています。
彼女たちの「好きダンス」をマスターすれば、カラオケなどでも盛り上がること間違いなし!
ぜひ習得したいですね。
サビの「ハート」を描いた仕草はマネしやすくてとっても可愛いですよ。
また、鮮やかな色彩感覚も素敵。
女性の繊細な心情を表現した演出にも注目です。
一見その「華やかなダンス」や「ファッション性」に目が行ってしまうこのMV。
ところが、実は様々な意味が込められているのです。
ここからは、どんな意味がこめられているのか迫ってみましょう。
MVのテーマは「一方通行」
不安な気持ちを抱える女性
「好きと言わせたい」のMVのテーマは「一方通行」。
途中で「一方通行」の標識が出てくるシーンがありましたね。
これは女性の恋愛感情が「一方通行」である現状を表しているのです。
歌詞からはたくさんの強いキーワードが読み取れます。
終始感じるのは「男性に対する強すぎる愛情」と「自分ばかり愛しているという不安感」。
女性側が一方的に追う恋愛は、時に苦しくなってしまいますね…。
特にこの楽曲では「過去は男性からアプローチしてくれた」ということが歌われています。
いつしか女性側の気持ちの方が強くなってしまったのでしょう。
だから、タイトルでもある「好きと言わせたい」という感情が湧き上がってしまったのです。
形のある愛情がほしい…。
そんな女性の切実な願いが感じられます。