秦基博「朝が来る前に」とは?

「朝が来る前に」は秦基博とフランス映画のスペシャルコラボ曲!歌詞に隠された感動の意味とは!?の画像

「朝が来る前に」は2009年1月21日に発売された秦基博の7作目のシングルです。

作詞作曲秦基博によって行われ、編曲は島田昌典が担当しました。

2017年9月16日公開のカテル・キレヴェレ監督による「あさがくるまえに」とスペシャルコラボレーションをしたことで、今年再び話題になりました。

8年越しでのフランス映画とのコラボレーション、その経緯が気になりますよね。

映画とコラボレーションすることになったきっかけとは?

「朝が来る前に」は秦基博とフランス映画のスペシャルコラボ曲!歌詞に隠された感動の意味とは!?の画像

映画「あさがくるまえに」は女性監督カテル・キレヴェレが手がける、ベストセラー小説の映画化作品です。

交通事故に巻き込まれた青年のシモンを中心に、心臓移植という現実に直面した彼の家族や恋人、医者の葛藤が1日の物語として描かれた感動作で、実は偶然が生んだコラボレーションだったそうです。

きっかけは、「あさがくるまえに」はカテル・キレヴェレ監督の日本デビュー作でもあり、そんな監督がたまたま、2009年にリリースされていた、「朝が来る前に」の存在を知り、同じタイトルということでコラボレーションのオファーをしたとか。

このことに関して、快くオファーを受けた秦基博に対し、感謝の意を述べた監督と、タイトルが同じという縁でこの映画と出会えたことを嬉しく思うと述べた秦基博。

偶然が生んだ素敵な出会いだったのですね。

「朝が来る前に」と映画のコラボレーションMV

コラボレーションに際し、「朝が来る前に」のMVも映画の映像を使ったものが新たに作られました。

映画の美しい景色と秦基博の声が見事にマッチした映像を見ると、この出会いは必然だったのかと思えますよね。

ぜひ楽曲と合わせて楽しみたいMVです。

秦基博「朝が来る前に」歌詞解釈

ここからは秦基博の「朝が来る前に」の歌詞解釈をします。

感動的な歌詞の世界にぜひ浸ってください。

空を見上げ、何も言えずにいる二人

何が見えているんだろう
それぞれの明日を前に
僕らは空を見上げたまま
ずっと何も言えずにいる

出典: https://twitter.com/miyutic610/status/772249496948355072

「何が見えているんだろう それぞれの明日を前に」という歌詞は、離れ離れになる明日を前にした二人がそれぞれの視線は何を見ているのかと考える、ドラマの1シーンを切り取ったような歌詞です。

別れたくないという強い思いを持ちながらも、お互いに見つめ合うこともなく、ただおわりだなんて思いたくなくて、「僕らは空を見上げたまま ずっと何も言えずにいる」のです。

見つめ合って、離れたくないと泣き叫ぶ以上に二人の関係性の深さや、別れの悲しみが滲んでくる歌詞ですね。

 

別れの朝を前に、悲しみを抱えたまま

朝が来れば僕ら旅立つ
新しい日々の始まりへ 
悲しいけど僕は行くよ 
サヨナラなんだ
ほら 朝がもう そこまで来ているよ

出典: https://twitter.com/hata_kashibot/status/924170318389923840

「朝が来る前に」というタイトルの「朝」とは別れの朝だったということが切なく歌われる歌詞。

「朝が来れば僕ら旅立つ」という悲しみを「新しい日々の始まり」とポジティブに捉えようとする姿が印象的です。

「悲しいけど僕は行くよ」「サヨナラなんだ」という言葉は相手に対して言っていると同時に、自分にも言い聞かせているように聞こえます。

「朝がもう そこまで来ているよ」と、普通だったら希望に溢れたように聞こえるような言葉がどうしようもなく切なく響くのはこの曲の歌詞が二人の感情を書き上げているからでしょう。

僕たちは離れ離れでも繋がってる