磁石はアルバム「どうしたって伝えられないから」の先行配信シングル

aiko【磁石】歌詞の意味を考察!細い血管が示すものは?反発する磁石になってしまった理由を深読みの画像

22年間の音楽人生の集大成

磁石はaikoにとって14作目のアルバムとなる「どうしたって伝えられないから」に収録されている楽曲です。

2021年3月3日のアルバムの発売に先駆け、同年2月19日から各種サブスクにて配信され、話題となりました。

この楽曲は好きでつながったはずの男女が徐々に離れていき、ある日突然終わってしまう。

そんな心模様を磁石として表しており、男女関係の心の動きを徹底的に女性目線から描いています。

楽曲の世界観はaikoらしさ全開。

むしろ熟成の域が感じられるほど仕上がっており、本人もこの楽曲には思い入れが強いです。

それは「22年間やってきて、こういう曲がかけて本当によかったなとすごく思える」と興奮気味に語るほど。

ミュージックビデオも公開されていますから、こちらの歌詞の解釈と合わせてぜひお楽しみください。

「どうしたって伝えられないから」は配信ライブを見るチャンス

磁石が収録されたアルバム「どうしたって伝えられないから」には初回限定盤があります。

それには2020年3月に行った配信限定ライブの模様が映像作品として収録されています。

このライブ「Love Live Rock vol.9~別枠ちゃん~」はaikoにとって初の配信限定ライブでした。

初の試みということで、いつものしっかりと作り込まれたライブとは一味違った表情を見ることができます。

いつもはサブスクで聴いてるあなたも、このライブを見るために初回限定版を狙ってみてはどうでしょうか。

魔法じゃなくて磁石だった

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言えなかった訳じゃないの
言わなかっただけのこと
同じ部屋で何度も別れてくっついた
魔法なんて無くて本当に有るのはここにいることだけ
あなたがいることだけ

出典: 磁石/作曲:aiko 作詞:aiko

諦めてしまった

歌詞冒頭、すでに二人の関係が冷めきってしまっていることがわかります。

恋人同士であれば、お互い思いや感情をぶつけ合うような場面はよくあることと思います。

ただその感情のぶつけ合いというのは本音をぶつけ合うだけに、とても疲れるものです。

歌詞の三行目にある通りで、何度かこういったやり取りをしたのでしょう。

ただはじめのうちは彼も受け入れてくれたのでしょうが、徐々に聞いてくれなくなります。

そんなことが重なり、すでに聞いてほしいという感情は枯れてしまったのでしょうか。

相手に対して諦めている思いが現れています。

魔法なんてないんだ

二人が何度も別れやよりを戻していたのは、魔法ではなかったのです。

付き合った当初は世界がとてもキラキラと見え、お互いのすることが新鮮。

ケンカをしても思いが通じ、楽しい思い出がどんどん積み重なっていったはずです。

そんな恋の魔法のような感情が二人をつなげていると思っていました。

ただ彼に対して諦めの気持ちを持ったと同時に気づきます。

実はそんな魔法はない。

同じ部屋にいた二人がくっついたり離れたりを繰り返していただけだと。

まるで磁極が変わる磁石のように。

しかしこの時点ではまだ二人が同じ空間に居る。

二人の関係を諦めていないのがわかります。

その二人をくっつけていた磁力は何なのでしょうか。

気づいてしまったんだ

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感情に飲み込まれ
どうしていいのかわからず
耳いっぱいに詰め込んだ輝いたミュージック
自己嫌悪机のシミに嫌気が差した
なんかそんな日は突然やって来てね

出典: 磁石/作曲:aiko 作詞:aiko

認めたくない現実

二人の冷え切った関係はどうにもできない。でもまだそれは認めたくありません。

もう彼の想いは冷え切ってしまい、二人の関係はどうにもできないのは、すでに感じています。

でもそれを認めてしまうと、本当に全てが終わってしまう気がする。

そんな不安な感情はどんどん頭の中をうずまき、悪い運命ばかり描いてしまう。

だから無理矢理でも明るい音楽で気を紛らわせようとするのです。

そこにはまだ二人の関係を維持したいという想いがあるのがわかります。

消えていく感情