君を連れて行きたい「あの場所」とは?

決して叶わない願い

君がいないと苦しくて
何がおきても放さない
君が笑うと嬉しくて
明日が無くてもかまわない
君をキレイなあの場所へ
連れて行けたら素敵だね

出典: Caress of Venus/作詞:hyde 作曲:ken

 

主人公は、本心では「君」と一緒になりたいと思っています。

この時間だけは自分のものであり、なにがあっても守る自信があるのです。

しかしそれは偽りの現実

だから偽りではない存在になりたいと願っています。

上記の歌詞でいう「キレイな場所」とは、つまりは正式な彼氏または、夫というポジション

つまり、人目をはばかることなく堂々と一緒にいることができる存在を意味しています。

ヴィーナスが美しく輝く夜空でも一緒に輝いていたいと願っているのです。

しかしそれが叶わないことを主人公は自覚しています。

決して「君」が自分になびくことはなく、自分はあくまでも寄り道なのだと。

その思いがわかる歌詞が、下記の部分です。

君の全てが……君を誰にも……
君のためなら……君にあげよう……

出典: Caress of Venus/作詞:hyde 作曲:ken

二回繰り返される「…」という表現。

これは言いたいことをグッと飲み込んで、決して伝えることはないということを意味しているのです。

さぁお気に召すままに…

願いを飲み込み、現状を受け入れて継続を願う

上記の通り、本心は隠したままで現在の関係を継続したいと願う主人公。

そんな主人公の思いを最も上手く表した歌詞があります。

それが下記の部分。

さぁ お気に召すがままに

出典: Caress of Venus/作詞:hyde 作曲:ken

ヴィーナスよ、全てあなたに捧げます。という絶対服従に近い感覚。

そうまでしても「君」を手放したくない、離れたくないのです。

ヴィーナスからの愛撫を受け入れ続けることを選択している主人公。

もう抜け出すことができないほど深みにはまっている関係であることが伺えます。

 

決して許される恋ではないけれど、今自分は幸せなのだ。

という切ない現実を歌った『Caress of Venus』の歌詞の世界を独自に解釈してみました。

これでこの歌詞の解釈を終わります。

まとめ

L'Arc〜en〜Cielが描く、報われない恋のストーリーはいかがだったでしょうか。

切なくも美しいストーリー展開と、それを彩るオシャレでダンサブルな楽曲構成

これらは今も色褪せることなく、ファンを惹きつけ続けています。

ライブでもイントロが流れるだけで大歓声が上がるほどライブアンセムとなった『Caress of Venus』

今後も繰り返し演奏され続けていく中で、どんどんと成長し、大きな曲となっていくことでしょう。

【ご紹介】同じくアルバム『True』に収録された幻のシングル曲

L'Arc~en~Ciel【Caress of Venus】歌詞の意味を解釈!「あの場所」ってどこ?の画像

上記で名盤とお伝えしたアルバムTrue

このアルバムが名盤と呼ばれる所以は、収録された10曲が全ての完成度が高いことにあります。

これまでのL'Arc〜en〜Cielの雰囲気を残しつつ、挑戦に満ちた新鮮な楽曲たち。

今後の新しい幕開けを予感させる展開に、聴くものをつかんで離しませんでした。

そんなアルバム6曲目に収録された楽曲をご紹介します。

シングルとしてのリリースが決まっていてミュージックビデオまで作成されていながら白紙になった曲。

それがこの『the Fourth Avenue Cafe』です。

当時シングルとしてのリリースはされませんでしたが、オリジナルアルバム『True』へは収録されました。

その後、数年経って改めて29thシングルとしてリリースされたという複雑な歴史を持つ曲です。

ホーンセクションに東京スカパラダイスオーケストラを迎えたことでも話題となりました。

今でも人気のあるオシャレでダンサブルなこの曲の解説をした記事をご紹介します。

下記リンクから読むことができます!

アルバムからリカットされたシングル「the Fourth Avenue Cafe」は切ない恋の曲!歌詞の意味を深掘りしています。アニメのエンディングテーマに抜擢されましたが、たったの4話で他の曲に差し替えした衝撃的な理由とは?

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