氷に閉じ込めて
音楽ユニット、Superfly。
ボーカルの越智志保さんとギターの多保孝一さんによって結成されたユニットです。
しかしデビュー後、多保さんがアレンジャーなどの仕事に専念するために表舞台から退きました。
そのため現在は越智さんのソロで活動しています。
しかし、今も「Superfly」というお名前を使い続けているのです。
越智さんの力強く透明感のある歌声が魅力的です。
この「氷に閉じ込めて」は25枚目のシングル「Ambitious」のB面に収録されています。
2019年に発売されました。
この曲は映画「プロメア」のエンディングソングにもなっています。
バラード調のメロディと、叶わない恋の様子がマッチしています。
君に対しての恋が叶うことはないながらも想い続ける様子が歌詞では表現されているのです。
それではこの「氷に閉じ込めて」の歌詞について解説していきましょう。
冷たい君
恋に落ちた
君は氷のように 冷たいけど
炎のような愛じゃ 解けちゃうけど
出典: 氷に閉じ込めて/作詞:越智志保 作曲:越智志保
歌詞の1行目。
「君」はまさに自分が愛している人のことです。
そんな君はまるで氷のように冷たい人物。
これは君の性格が氷のようなのかもしれません。
また「冷たい」という言葉からも、自分と君は愛に溢れたあたたかい関係ではないことが表現されています。
そのためメラメラと燃えた熱い恋やあたたかな感情では君とはうまくいかないのです。
氷が解けるように、恋をすることで君がいなくなってしまうのかもしれません。
魔法に掛けられて
魔法に掛かるから
まだ 愛してもいいかな
出典: 氷に閉じ込めて/作詞:越智志保 作曲:越智志保
歌詞の1行目の「魔法」。
これは君が愛によって解けないようにする魔法のこと。
また恋というのは突然魔法を掛けられたように始まるものです。
自分が君に対して恋の魔法が掛けられているという意味も込められているかもしれません。
そんな魔法に私も君も掛かってしまう。
魔法によって氷のような君が解けないのであれば、私は君のことを想い続けたいと思っているのです。
そして私自身も君のことを好きという魔法も掛けられ続けているのです。
君のことを諦められない様子が歌詞の2行目から伝わってくるのではないでしょうか。
届いてほしい
いつも逃げる
見透かされてるようで 苦しいから
いつも遠い場所に 逃げちゃうのね
出典: 氷に閉じ込めて/作詞:越智志保 作曲:越智志保
「見透かされている」という言葉は、おそらく私が君の本性に気がついているということでしょう。
君は氷のような人物。
しかし私はそんな君の心の奥にある優しさやあたたかさに気がつき、恋に落ちたのかもしれません。
そのことが君にとっては辛いことなのでしょう。
私に対して、どうすればよいのかがわからずに苦しんでしまうのかもしれません。
そして君はいつも私を避けて、私がいないところへ行ってしまうのです。
またこれは君が私に振り向いてくれないことを表しているのではないでしょうか。
いつも自分の元からいなくなってしまう。
それは私と君がいつも結ばれないということを比喩しているのです。
信じている
魔法に掛けられて
もっと いい子にしてるから
まだ 信じても良いかな
出典: 氷に閉じ込めて/作詞:越智志保 作曲:越智志保