また、「ツノルキモチ」は映画「プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~」の挿入歌ですから、映画の内容に沿った歌詞になっています。
映画「プリンシパル」の内容は、友だちと付き合っている男の子を後から自分も好きだったと気付いた高校1年生の少女が恋に悩むストーリーです。
消えた雪の涙
君に会いたいよ
近すぎて言えないよ
ah 流れて消えた雪の涙
出典: ツノルキモチ/作詞:HoneyWorks 作曲:HoneyWorks
動画では雪の降る公園で女の子が立ちすくんでいます。
映画の主人公が北海道に転校してきた少女なので、冬の北海道が舞台になっているのかもしれません。
映画の公開が3月だということと、雪の積もり具合を考えると、卒業間近か、卒業式当日とも考えられます。
突然、会いたいと想っていたキミ(男の子)が木陰から現れます。
女の子の表情は見切れていて分かりませんが、突然、「会いたい」と想っていたひとが目の前に現れたらあなただったらどうなりますか?
しかも、相手の表情もいつもと違って真剣です。
信じられなくて、ぼう然としてしまいますよね。
そして、もしかしてって期待しちゃうはずです。
多分、この女の子もそんな気持ちだと思います。
「近すぎて」は、これまでのその男の子とのキョリ。
「言えない」のは、もちろん、キミのことが好きだという自分の気持ち。
「流れて消えた雪の涙」は、気持ちを伝えることができないまま離れ離れになってしまうことで、少女がベンチでひとり泣いていたのかもしれません。
その冷たかった涙が、男の子を見て知らず知らずのうちにあふれ出てくる涙で、あたたかく変わっていった。
そんな女の子の気持ちをやさしくふんわりと表現しています。
また、とめどなくあふれてくる涙は女の子の「もしかして」という気持ちが確信に変わっている証拠でもあります。
もちろん「言えない」はこれまでの気持ち。
これからは自然に「言える」という気持ちに変わっているはずです。
あの日の言葉がずっと消えないの
出会った日の君はちょっとツンとしてて
苦手だった
1日が過ぎて 1ヶ月が過ぎて
優しさを知ったよ
とまどい 遠慮 すれ違い
気持ち迷子 分かんないよ
でもあの日の言葉がずっと消えないの
君に会いたいよ
どうして言えないの
ah 一番大切だって気づいたのに
君に会いたいよ
遅すぎた私は
ah どこに歩けばいいんですか?
出典: ツノルキモチ/作詞:HoneyWorks 作曲:HoneyWorks
ここから男の子との思い出を振り返っていきます。
最初は出会いの場面です。
映画では、後に好きだということに気づく少年と、いきなり言い争う最悪の出会いを迎えますが、アニメの雰囲気はちょっと違います。
3年生に進級した後のクラス替えといった雰囲気です。
初めて目にしたときは、周りを寄せ付けない感じで雰囲気もちょっと悪い感じがします。
それが、日直を一緒にやったりしているうちに、悪いひとじゃないということが徐々に分かってきます。
男の子のもちょっかいを出すあたり、主人公の女の子に好意を寄せているのはありありと見てとれますね。
でも、女の子にとっては「楽しいヤツ」ぐらいの感じ。
だって、「仲が良い」から「恋愛感情」に移る線引きって割り切れないし、ターニングポイント的な何かがなければ切り替わることなんて普通はないから。
でも、その男の子がほかの娘から告白されているのを目にしたことで、なんだか釈然としない気持ちは感じています。
ただ、仲だけは良くなっていって、修学旅行でも一緒に行動するぐらい特別な相手にはなっていたんです。
「あの日の言葉がずっと消えない」は、間奏の間に描かれている「あの子と付き合っちゃえば」という言葉。
だんだんと惹かれていっている自分の気持ちに気づかれたくなくて、本心じゃないのに言ってしまったんでしょう。
「イヤ、俺は、、、」という男の子の言葉に、ドギマギしたのかもしれません。
ついつい重ねて「お似合いだと思うよ」なんて、上から目線で言っちゃいます。
あーあ。
男の子なんて、こんなこと言われるとムキになるモノなんです。
「お前さえ良ければ」。
なんて、言っているぐらいなのに、女の子だってもう引き下がるなんてできないですよね。
「遅すぎた」は、好きになるのが遅すぎたというよりも、自分の気持ちにしっかりと向き合うことができなかったという意味だと思います。
君に会いたいよ
手のひらの中の思い出そっと
閉じ込めたけれど
消えないんだよ
この気持ちは
会いたいよ
どうして言えないの
ah 一番大切だって気づいたのに
君に会いたいよ
遅すぎた私は
ah どこに歩けばいいんですか?
出典: ツノルキモチ/作詞:HoneyWorks 作曲:HoneyWorks
やっぱり女の子はベンチに座っていたんですね。
そこで、もう会えなくなるキミとの思い出を断ち切ろうと、スマフォの中の思い出の写真を削除しようとしています。
でも、やっぱりできないんです。
次々と思い出がこみ上げてきて、それが涙に変わっていきます。
歩道に倒れ込んでいるのは、もうどうしようもないんだという女の子の気持ちをイメージしたものです。
でも、そこで、倒れ込んでいた女の子が何かに気が付いて、今を逃したくないと手を伸ばします。
自分の伸ばした手と、その伸ばした先にある男の子の手が近づいて、静かに曲は終わります。
おそらく、ベンチで泣いていた女の子が思いを寄せる男の子が来てくれたことに気づいたのでしょう。
そして、冒頭の場面につながっていきます。
ハッピーエンドはHoneyWorksからのメッセージ
誰にだってあるツノルキモチ。
実際はこんな劇的に、ギリギリのタイミングで報われることなんて少ないかもしれません。
いえ、本当にこんなケースなんて滅多にあるもんじゃありません。
でも、それをハッピーエンドにしているのはHoneyWorksからのメッセージです。
気持ちを募らせることは、はかなくて切ないけれど、それが大切で幸せなことだということを知ってもらいたいという気持ちです。
HoneyWorksのほかの動画も見てみよう!
この記事でも紹介していますが、HoneyWorksやCHiCO with HoneyWorksの動画は、アニメやイラストも含めてひとつの作品に仕上がっています。
今の生活では切っても切り離せない存在になっている動画サイトというコンテンツに対して、どういう表現方法が最上なのかを模索し、挑戦することによって生み出されている作品です。
下記の記事では、今回の記事で紹介できていないHoneyWorksやCHiCO with HoneyWorksの動画を紹介しています。
ぜひ、あわせてチェックしてみくださいね。
【ハニワ】Honey Worksのおすすめ曲と胸キュンしちゃう歌詞とPVを紹介 - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
動画投稿サイト「ニコニコ動画」上で活動するクリエイター・ユニット。通称はハニワ。今旬のボーカロイド楽曲を中心に制作し、キュンキュン系と呼ばれるポジティヴ系ロックが特色のハニワ。そんな彼らの魅力を全力で紹介!これからのボカロシーンはハニワが引っ張る!
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