乃木坂46「僕は僕を好きになる」
26枚目のシングル
乃木坂46の26thシングルとなる「僕は僕を好きになる」は2021年1月27日にリリースされた楽曲です。
センターには3期生の山下美月が選ばれ、新世代の幕開けともいえる作品となりました。
2021年1作目のシングル曲は乃木坂46に新しい風が吹くのを感じられるフレッシュな1曲です。
今回は「僕は僕を好きになる」の楽曲に込められた意味を紐解いていきます。
乃木坂46の楽曲の作詞を担当している秋元康は、この曲にどのような想いを載せたかったのでしょうか。
その真意に迫ります。
MVをご紹介
YouTube上では「僕は僕を好きになる」の公式MVが公開中です。
このMVでは、彼女たちのダンスシーンと、アイドルとして仕事をする姿の両方が映し出されています。
撮影を終えて家に帰宅したと思ったら、実はそれもドラマの撮影だったというような展開が繰り返されます。
彼女たちの多忙な毎日が垣間見える表現です。
それがアイドルとしての彼女たちの日常なのでしょう。
自分のプライベートの時間を削って、毎日アイドルとして皆に自分たちに元気を届けているのです。
彼女たちの頑張りと楽曲の主人公の想いが重なり合って、心に訴えかけてくるMVとなっています。
人を嫌うこと
嫌う理由
真っ白なノートの1ページに書いてみるんだ
今一番 嫌いな人の名前とその理由を…
二番目に嫌いな人とその理由 三番目も…
出典: 僕は僕を好きになる/作詞:秋元康 作曲:杉山勝彦
冒頭の歌詞から、主人公の心の内が語られています。
自分がどうして他人を嫌うのか、その理由に対しての答えを知りたいと思っているのでしょう。
ノートを開いて、そこに「名前」や「理由」を書くことで自分の気持ちを整理したいのかもしれません。
どうして自分はそう思うのかを考えることによって、 他者を通して自分自身と向き合っているのでしょう。
思い出せない人々
あんなにいたはずの嫌いな人の名前が
数人しか思い出せないのはなぜなんだろう?
嫌いな理由ってこんなにつまらないことだっけ…
出典: 僕は僕を好きになる/作詞:秋元康 作曲:杉山勝彦
今まで嫌いだと思った人はたくさんいたはずなのに、いざ思い出すと何人かしか思い出すことができません。
主人公はそのことに対して疑問を感じています。
また、実際に理由まで書き出してみると、自分が大した理由もなくその人を嫌っていることに気づいたようです。
その事実に拍子抜けしているのかもしれません。
拒否したことへの後悔
無視されたら無視してればいい
だけど消えてしまった笑顔はどうする?
その背中向けた世界は狭くなる
出典: 僕は僕を好きになる/作詞:秋元康 作曲:杉山勝彦
ここでは主人公が嫌っている人々にとってきた態度が表されています。
自分がされたことに対して悲しさや怒りを覚え、相手のことを許せないと思ったのでしょう。
だから、主人公は自分を無視した相手の存在を自分も無視することでその人との対話を拒否したのです。
しかし対話を拒否すると、分かり合うことはできなくなってしまいます。
もし自分が拒否しなければあるかもしれなかった可能性を考えて、後悔しているような表現です。
主人公は相手を嫌ったことに対して、罪悪感を感じているのかもしれません。