切ない歌声が綺麗な「ウミユリ海底譚」
「ウミユリ海底譚」はボカロの声が繊細で好きという意見も多く出ています。
この曲を歌っている初音ミクはAppend版で声の表現が大幅に追加されているバージョンのものです。
Appendを使用することで、この楽曲のような柔らかで切ない歌声が表現できています。
切ないサマーソング?
「ウミユリ海底譚」は動画の雰囲気からもイメージできますが、空や海という言葉もたくさんでています。
そのため夏をイメージする人が多いようです。
しかし上記でも紹介した初音ミクの歌い方や歌詞をみると、テンションが上がる曲ではありません。
反面、曲調など音のインパクトはあるので、リズムにはのりやすい曲です。
そのため切ないサマーソングともいわれています。
動画コメントには自殺の曲という解釈が多数
YouTubeなどの動画サイトのコメントには様々な解釈のコメントが書かれています。
中でも多いのが入水自殺をしている、という解釈です。
n-bunaさんの投稿コメントや海底に向かって歩いているキャラクターをみて連想されるのだとか。
確かに命を捨てようとしている、という解釈もできるような表現になっています。
しかし今回は歌詞から解釈をしていくので、また違った「ウミユリ海底譚」が見えるかもしれません。
「ウミユリ海底譚」の歌詞解釈
主人公の独白
待って わかってよ 何でもないから
僕の歌を笑わないで
空中散歩のSOS
僕は 僕は 僕は
出典: ウミユリ海底譚/作詞:n-buna 作曲:n-buna
1行目の歌詞からは歌詞の中の主人公の必死な感じが伝わってきます。
何かを訴えているようです。
空中散歩
出典: ウミユリ海底譚/作詞:n-buna 作曲:n-buna
この言葉は飛行機やパラグライダーに乗って空の旅を楽しむ様子です。
タイトルの「海底」とは正反対の言葉のようにも感じます。
そして空からは「助けて」というメッセージ。
上記の歌詞を全体的に見ると、助けてほしそうなの主人公のように考えられます。
誰も自分のことを分かってくれていない。
歌というのは製作者の気持ちや想いを伝えることができる手段の1つです。
それが2行目では周りに貶されている様子。
このことからも主人公が周りから浮いた存在だということが想像できます。
憧れ
今 灰に塗れてく 海の底
息を飲み干す夢を見た
ただ 揺らぎの中 空を眺める
僕の手を遮った
出典: ウミユリ海底譚/作詞:n-buna 作曲:n-buna
水中から見る空というのは光の反射ですごくキラキラしているように見えます。
「海底」という言葉がタイトルにも入っているので主人公は水の中でいるのかもしれません。
もしくは、水の中のような閉鎖的な世界で生活をしているとイメージができます。
そしてキラキラしたように見える外の世界へ憧れがあったのではないでしょうか。