未来を見つめろ!
逃げ出すのか生きるのか、さあ選べ!
咲かすか枯らすか現在
眠るように目を閉じる
身体中巡る猛毒から逃げ出すか
微か響く鐘に耳を澄ませ生きるのか
どちらか選べ さあ
出典: ハグルマ/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪
僅かに感知した未来への扉を開けることを選択した私たち。
扉の先にはさらに困難な試練が次々と現れます。
人生とはそういうものなのではないでしょうか?
辛いことから目を背け後戻りをすることは可能です。
しかしそれは自らの人生を切り開くことからの逃避でもあります。
どちらを選んでも誰も文句をいうことはないでしょう。
しいて言えば未来の落ちぶれた自分が後悔の念に苛まれるだけのことです。
谷口鮪は選択を迫ります。
何度でも、何度でも。
『春を待って』気高い花を咲かそう
開花を待つ芽のように
未来だけ想えばいい
過去の亡霊を消して
出典: ハグルマ/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪
『ハグルマ』のリリースから遡ること数か月前。
冬をテーマにした『春を待って』でも谷口鮪は人生を花に例えていました。
厳しい冬をじっと耐え忍び、春を迎えた頃にようやく芽吹く自然の素晴らしさ。
生きること、ただそれだけを考えるから花はいつか大樹となることができるのです。
暗い地面の中でたった一輪の花を咲かせる未来。
ただそれだけに集中することで私たちも成長できるのではないでしょうか?
後ろを見るよりも前を向いて歩いていこう。
そんなメッセージを強く感じる一節です。
人知れず流した涙、戦ってきた苦悩
咲かすか枯らすか現在
燃えるように陽が沈む
真夜中の深い孤独から繰り出す
運命が壊れるような声で叫べ
始まりの合図
幕開けさ 舞って踊るさ
誰しも最期には涙流す
だからいまは堪え 進む
幕が降りる その時まで
まだ絶えず 歯車が回る
出典: ハグルマ/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪
KANA-BOONは2000年代のロックバンドとしては異例のスピードで成功を収めました。
本格デビューを前に憧れのアジカンのフロントアクトを経験。
その後快進撃は皆さまのご存知の通りです。
しかし華やかな表舞台の裏側では人知れず涙や葛藤と闘い続けてきたのでしょう。
結果しか知らない私たちにその苦悩は理解することはできません。
デビュー5周年企画の終盤にシリアスな題材を持ってきたKANA-BOON。
彼らの見据える未来には未だ困難が待ち受けているのでしょう。
生きるか逃げるかの選択を迫る『ハグルマ』はバンド自身への戒めの意味も込められているのです。
最後に
今回はKANA-BOONの『ハグルマ』を紹介させていただきました。
逃げ出すか、それとも自分の意志で生きるかの選択をテーマにした壮大なロックチューン。
バンドとしての充実度と未来への強い意志を感じさせるKANA-BOONの新境地が垣間見える内容でした。
デビュー5年にして憧れのアジカンと肩を並べる存在になったKANA-BOON。
これまでに残してきた名曲の数々もこの機会に振り返ってみましょう。
KANA-BOON【春を待って】MV解釈♪勇気をもらえる元気ソング!あなたにも春がやってくるかも!? - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
春が待ち遠しくなるKANA-BOONの『春を待って』。心がムズムズするようなMVについて解釈しました。片想いをしている人は、きっとこの曲に勇気と元気をもらえることでしょう。
【彷徨う日々とファンファーレ/KANA-BOON】MVは最後まで必見!ミニアルバム『アスター』収録曲 - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
KANA-BOONが「夏」と「恋」をテーマにリリースしたミニアルバム『アスター』。その中から、リード曲「彷徨う日々とファンファーレ」をご紹介します。
夏をテーマにしたEP『アスター』収録の『彷徨う日々とファンファーレ』。
毎度凝りまくったMVを見せてくれるKANA-BOONですが果たしてどのような内容なのでしょう?
メンバーと一緒に拍手を贈りたくなる『彷徨う日々とファンファーレ』の解説記事は必見です。