「BEASTFUL」はアニメ「バキ」のOP曲
「BEASTFUL」は2018年2月にリリースした28thシングル「Deadly Drive」以来5カ月ぶりとなるシングル曲。
7月1日から放映が始まったTVアニメ「バキ」のOP曲です。
2005年のユニット結成以来、数多くのアニメ作品のタイアップ曲を手掛けてきたGRANRODEO。
今回のBEASTFULでも究極の格闘マンガ「バキ」の常軌を逸した戦いを、さらに駆り立てるような激しいメタルナンバーで見事に表現しています。
「BEASTFUL」はGRANRODEOにとって久しぶりのメタルナンバー
GRANRODEOの楽曲は作曲がギターのe-ZUKA(飯塚昌明)さん。
作詞をボーカルのKISHOW(谷山紀章)さんが担当しています。
今作も同様で作曲はe-ZUKAさんが担当。
メタルを軸にした楽曲とした理由についてe-ZUKAさんは「メタル調の曲が最近なかったし、アニメ『バキ』とも合うと思ったから」と語っています。
GRANRODEOにとって「BEASTFUL」は久しぶりのメタルナンバーということですね。
GRANRODEOのメタル調の最近の楽曲では、2012年発表の5thアルバム「CRACK STAR FLASH」に収録している「NO PLAE LIKE A STAGE」。
さらに、2014年の6thアルバム「カルマとラビリンス」収録の「silence」などになります。
GRANRODEOの原色に近い曲
これまでもGRANRODEOはタイアップする作品に合わせて、サウンドを自在に組み上げてきました。
ハードロックやメタルをベースとしつつも、ポップスやファンクなども大胆に取り入れています。
例えば、2010年に発表したアニメ「咎狗の血」のOP曲「ROSE HIP-BULLET」ではストレートなロック。
2012年に発表したアニメ「黒子のバスケ」のOP曲「can do」では青春パンクロック調。
2017年に発表したアニメ「西遊記RELOAD BLAST」のOP曲「move on!イバラミチ」ではチャイニーズな曲調などなど。
そういう意味で「BEASTFUL」はプログレッシブの要素を組み込んでいますが、二人の好きなメタルを押し出したGRANRODEOの原色に近い楽曲といえます。
タイトルの「BEASTFUL」は造語
ちなみにタイトルの「BEASTFUL」は造語です。
獣の「BEAST」に接尾語で「いっぱい」という意味を持つ「~ful」を組み合わせたものです。
そのまま意訳すると「獣がいっぱい」と登場人物全員が獣のように強い原作にも合致しますが、今回は「より強い獣」みたいなイメージではないでしょうか。
原作「バキ」について紹介
ここで「バキ」について紹介しましょう。
原作のマンガは1991年に週刊少年チャンピオンで連載がスタート。
主人公の範馬刃牙(はんま・ばき)を中心に「地上最強の生物」と呼ばれる父の範馬勇次郎やさまざまな格闘士たちとの闘いを描いています。
第1部の「グラップラー刃牙」から第2部「バキ」と続き、現在は第4部「刃牙道」まで終了しています。
最終話となる第5部も2018年中にスタートし、日本最古の強者との戦いが描かれるそうです。
すでに外伝や特別編などを加えると120巻を超える巻数を発刊。
累計部数も約7500万冊を誇り、象徴的な人間離れした格闘シーンも含めて男性なら読んだことはなくても「バキ」という名前だけは知っているぐらいの作品です。
アニメの公式サイトに「肉宴(バトル)開幕ッッ!」のタイトルがあるように、「血わき肉おどる」という言葉がこれ以上ぴったりの作品はないと断言できます。
アニメ「バキ」は連載開始25周年を記念してアニメ化された作品
アニメは2001年に第1部の「グラップラー刃牙」を全48話で放送。
今回、GRANRODEOがOPを手掛けているのは原作の第2部「バキ」の「最凶死刑囚編」を元に制作されているアニメの第2期。
原作の連載開始から25周年を記念してアニメ化された作品です。
NETFLIXで先行配信されているほか、TOKYO MX1や地方局などで7月1日から第1話が放送されています。