おそらく、涙色の状態とは失恋からしばらく経った1ヶ月~3ヶ月くらい後の状況なのではないでしょうか。
恋が終わった事、彼との未来がない事を理解はしています。
しかし、気持ちばかりがついていかないという八方塞がりのような状態なのではないでしょうか。
わかっている、頭では理解しているけど、どうしても彼への想いに縛られ踏みとどまっています。
そんな止まった時間を歌っているのだと思います。
大嫌いって言葉では言うけど
思い出にしよう いつか
出典: 涙色/作詞:Kana Nishino・GIORGIO 13 作曲:GIORGIO CANCEMI
ここの歌詞は、まるで心が揺さぶられているようなメロディです。
ふとした瞬間に思い出して、涙がポロっとこぼれ落ちたような音にも聞こえませんか?
涙色の中にも変化があります
しかし、止まった時間の中でも変化が見られます。
曲の中でもメロディが変わる部分があるのです。
あんなに誰かを好きになれることなんて
この先あるのかな
君と出会って恋をしたから分かったの
こんなにも辛い想いも 温かい思い出も
涙色に染まった恋
君にはもう会えないでしょう
大好き 他の誰かにまた
伝える日が来るのかな
涙色の明日はまだ
出典: 涙色/作詞:Kana Nishino・GIORGIO 13 作曲:GIORGIO CANCEMI
疑問形ではありますが、彼がいなくなってからの未来を想像しているのです。
彼と出会って初めて感じたたくさんの気持ち、また、他の人と感じる事ができるのかな?と。
涙色が終わる時
無意識に、「彼を忘れる」「別の誰かを好きになる」という事をこの先あるのかもしれないとは感じているようです。
今は涙色という止まった時間の中で、動けずに閉じこもっています。
しかし時間は進んでおり、自分の気持ちにも変化をもたらします。
永遠に続くかのような涙色の時間は、未来の事を考える時間が多くなればなるにつれて自然に終わりが訪れるでしょう。
男性からの評判は?
リアル恋する気持ちに迫ったこの楽曲、意外にも男性からも高く支持されています。
この曲を作ったのは…?
作詞はKana Nishino・GIORGIO 13。作曲はGIORGIO CANCEMIと、共同名義です。
作詞と作曲では名前を使い分けていますが、正式名称「GIORGIO 13 CANCEMI」。
この人物、なんと男性なのです。
「NERDHEAD」名義で活動する、自身のプロジェクトもあります。
音楽プロデューサーとして、西野カナとは長くダッグを組んでいます。
「もっと…」や、「会いたくて 会いたくて」などの楽曲制作にも携わっているのです。
男性にも受け入れられやすい曲の秘訣は、きちんと「男性目線」が考慮されているからではないでしょうか。
男性でも、女性でも、恋する気持ちは万人共通。
男性でも、元の彼女に対して同じような気持ちを抱いた人は多いのでは?
恋愛において、男だから女だからという気持ちの整理の仕方はできないはずです。
恋愛は男性と女性、二人で築くものですからね。
歌詞を男性の場合に置き換えてみると?
この歌詞を男性の立場から見る事もできます。
「慣れない手紙を無理やり書かされた事もあったな…。」
「おかげで、女の子が喜びそうな便せんの選び方とかメッセージの書き方とか上手になったなあ。」
「ヒールやスカートなど女らしい格好しかしなかった彼女が、いつの間にか好きなバンドに夢中になってくれたな。」
「お揃いのバンドTシャツ着てライブに行ったの楽しかったな…。」
という感じでしょうか。