ECHOLL「もう二度と」
ECHOLLとは
今回ご紹介するのはECHOLLの「もう二度と」です。
こちらの楽曲は、映画『サヨナラまでの30分』の劇中バンドとして登場するECHOLLの楽曲となっています。
「もう二度と」はバンド、雨のパレードの福永浩平さんが作曲・作詞を担当しているのです。
シンセやビートの使い方など、サウンドにも福永さんらしさが表れています。
しかし、1番彼らしさが溢れているのはその歌詞の世界観といえるでしょう。
今回はそんな「もう二度と」の歌詞に関して解説していきます。
「もう二度と」
MVはこちら
これを見てからこの記事を読んでいただければ、更に深くこの曲を理解できるでしょう。
それでは、歌詞の解説に入っていきます。
1番
誰かの面影
ねえ 朝が来れば
何事もないように話せる気がしていた
出典: もう二度と/作詞:福永浩平(雨のパレード) 作曲:福永浩平(雨のパレード)
まず、楽曲の導入部分。
楽曲の出だしでありながら、歌詞の前日談を想像させるような表現です。
この2行からは歌詞の主人公が、誰かと仲違いしてしまった状況を想像できます。
ある出来事をきっかけとして、会話ができないような状況になってしまったのでしょう。
一体どんな出来事が起こったのか、興味を引く出だしです。
また、ここから歌詞の物語はどのように展開していくのでしょうか。
ぼんやりと光が
ひとりきりの僕を淡く映していく
出典: もう二度と/作詞:福永浩平(雨のパレード) 作曲:福永浩平(雨のパレード)
ここでも時系列は繋がっているのでしょう。
ここで表されているのは、夜明けの光に照らされる主人公です。
淡い光が部屋の窓から入り込んでいる様子が目に浮かびます。
2行目の「ひとり」という言葉から、彼の傍に居た誰かが今は居ないのだということが分かる表現です。
それは誰のことなのでしょうか。
傷つけたことへの後悔
大事な人だと分かって
特別な想いと知って
いつもなぜか傷つけてしまう
出典: もう二度と/作詞:福永浩平(雨のパレード) 作曲:福永浩平(雨のパレード)
このパートの1行目でいう「人」が、恐らく主人公の隣にいた人物でしょう。
その大切さに言及していることや、2行目の「特別」という言葉から分かること。
それはこれが主人公の恋人だと考えられるということです。
そして3行目、恋人が彼の隣にいない理由はこの部分から分かります。
恐らく何らかの口論などを原因として、恋人は出て行ってしまったのでしょう。
このパート全体から滲んでいるのは、恋人を傷つけたことへの後悔です。