SEKAI NO OWARI
SEKAI NO OWARIは2007年に結成された4人組のバンドです。
アニメの世界から飛び出してきたような独特な世界観があり、若者を中心に人気を集めています。
ライブは、カーニバルかと言わんばかりに豪華なセットが用意されており、とても華やかなステージになっています。
また、ライブで使用したライブセットをオークションに出品し、落札額をNPO法人に寄付するなど、チャリティー活動を積極的に行っています。
SEKAI NO OWARI「ENTERTAINMENT」
「ENTERTAINMENT」はSEKAI NO OWARIがメジャーデビュー後に初めてリリースしたオリジナルアルバムです。
エンターテインメントという言葉は、SEKAI NO OWARIを説明する上で最も適した言葉だと思いました。
「眠り姫」「スターライトパレード」などの人気曲もこのアルバムに収録されています。
メジャーデビュー後初のアルバムにも関わらず、オリコンチャートで2位を獲得しました。
その後リリースされた楽曲は全てオリコンチャート5位以内に入っており、SEKAI NO OWARIが人気を集めていることが分かりますね。
「Love the warz」
「Love the warz」はアルバムの7曲目に収録されている楽曲です。
SEKAI NO OWARIの世界観がしっかり出たアルバムだったので、暗い曲があまりないイメージがありましたが、この曲が歌詞も曲もかなりダークな印象を受けました。
CDにするのが難しかった?
この曲はCDにするのがとても難しかったといわれています。
元々ライブでは披露していた曲であり、ライブの世界観がメンバーの中にも染み付いており、観客がいて初めて成り立つ曲という風に思っていたようです。
しかし、音源の良さを追求しようということでアルバムに収録されることになったようです。
「天使と悪魔」のアンサーソング
アルバムでは「天使と悪魔」が6曲目に収録されており、「Love the warz」に繋がっています。
これは「天使と悪魔」に対するアンサーソングになっていることから、そのような曲順になったのでしょう。
「天使と悪魔」では、賛成と反対の間に答えが生まれればいい、正しいと主張することだけが答えなのではないと歌っています。つまり争うことを否定した歌でした。
ですが、賛成と反対があって初めて答えになると歌っていたのに、SEKAI NO OWARIの曲は平和な曲ばかりで、戦争を肯定している曲が1曲もありませんでした。
「天使と悪魔」で歌っていることが矛盾していたのです。そこで戦争を肯定する「Love the warz」が作られたのです。
歌詞解説
世界が唱えるLove&Peace
PeaceのPeaceによるPeaceのためのPeace
Peaceの対義語の戦争を無くすため何回だって行う戦争
朝がなければ夜もないそして悪がなければ正義もない
そして不自由がなければ自由もない
だから戦争がなければPeaceもないのかい?
出典: Love the warz/作詞:深瀬慧,Nelson Babin-coy 作曲:深瀬慧,中島真一
戦争を無くしてしまえば平和もなくなってしまうなら
僕らはどうしたらいいの?本当の平和は訪れない
われわれはPeace防衛軍
平和を守るため戦争を無くすためあなた方を処刑します
出典: Love the warz/作詞:深瀬慧,Nelson Babin-coy 作曲:深瀬慧,中島真一
ここに出てくる歌詞は「天使と悪魔」の歌詞と逆のことを歌っているので、照らし合わせると分かりやすいかもしれません。
平和の対義語は戦争です。全てに対して対立するものがあると考えると、戦争があるから平和があると考えることが出来ます。
争うことが無くなってしまったら、平和という言葉すらなくなってしまうのかもしれません。
戦争に反対する人(正義)と戦争を反対する人(悪)がいます。その2つが争い合って、結局意味はあるのでしょうか?
正義が正しくて悪が悪い。そのように考えることも出来ますが、その考えは一旦取り払って、AとBの2つのグループと考えてみるのが良いかもしれません。
そんななか僕らは生まれたLovelyでPeacefulな幸福な世界
魅惑の果実も魔法の道具もいくらだって手に入るこの世界
なのにどうしてこんな苦しいんだ夢も希望もありはしないんだ
僕らの幸せはどこにあんだよ平和の中にあるんじゃないの
出典: Love the warz/作詞:深瀬慧,Nelson Babin-coy 作曲:深瀬慧,中島真一