熱い鼓動で涙が止まらない
悲しい友の声は何を憂う
ありのままの姿を見つめたい
夢や希望にすがる時代は過ぎた
出典: http://lyrics.jetmute.com/viewlyrics.php?id=696489
1995年は阪神淡路大震災やオウム真理教事件があった年。バブル崩壊後ですし、時代が揺れていました。 この年がひとつの時代が終わり、次の時代がはじまったひとつの転換期だったとも言えます。 そういう時代の空気を読んで、時代の危機を歌っていた歌だったのではないでしょうか。
振り返れば誰かが泣いている 鏡の中の瞳が我を憂い 恋する日を待たずに消えてゆく 子供達の歌は何を祈る
出典: http://lyrics.jetmute.com/viewlyrics.php?id=696489
誰かが泣いていることについて心を痛めること。 鏡をのぞきこんで自分自身について憂いること。 恋することもなく消えてしまう子ども達。 そんな子どもたちは何を祈っているのか?
1995年という過去から現在をみた時、大きな変化がたくさんあったことを思い出します。インターネットが発展し、時代は大きく変わっていきました。 歌というものが大きな力を失っていっている部分もあると思います。しかし音は前よりも深く広がっています。世界中の音楽の潮流の中では、音が国境を越えて響いています。 しかし確かに言葉というものが形骸化していった面はあるといえるでしょう。
ひょっとすると今必要なのは力強い言葉なのかもしれません。
壊れゆく No, no, no, no, brother 奇跡の地球 Yeah
出典: http://lyrics.jetmute.com/viewlyrics.php?id=696489
地球環境の問題など様々な問題を受けて、地球が壊れていくと歌うこの歌。 今でも伝わるメッセージがありますね。
『奇跡の地球』はチャリティーシングル
本作はAct Against AIDS(AAA)による患者救済募金活動の一環として発売されました。 シングルの内側にはエイズ感染者のグラフや詳細などが記載されており、WHO調べの世界のエイズ患者の状況のグラフをみることができるようになっていました。 音楽によって世界を少しでもよくしようという志の高さが伺えます。
音楽の力が響いていた時代
世界的にも『We are the world』など様々なアーティストがコラボレーションするチャリティ活動はこの時代まで多くありました。この曲もそういった音楽の力で世界を良くしていくという信念があった曲だと思います。 そういった音楽の力は徐々に失われていきましたが、その代わりに数々のミュージシャンが新しく登場し、音楽は多様性溢れる時代になっていきました。音楽の力は失われたままなのか? それはまだわからないと筆者は思います。
最後に
桑田佳祐とMR.Childrenという今となっては考えられないほどのビッグネームが小林武史というプロデューサーとともにおくりだした名曲。将来の地球環境や社会問題を考えさせられる曲です。この歌を聴くと、もっと良い時代をつくっていかなければならないと思わされます。
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