YOASOBI【アンコール】歌詞の意味を考察！ピアノの音は何を示す？なぜ明日世界が終るのかを深読み

ピアノを聴いたことで、男性の表情はどこか柔らかくなっていました。

その様子を見た彼女は一緒に弾かないかと誘います。

 渋々ながらも付き合う男性。

彼女が口にするコードに合わせて、男性が合わせます。

 最初のコードは、C-G-Am-Fで緊張と緩和を表す音です。

 ビートルズの「Let It Be」やスピッツの「チェリー」などで使われています。

 「感動コード」とも呼ばれ、切なさや聴いている人を晴させるような力があります。

 このコードは、2人のことを表しているようですね。

男性は、心に築いていた壁を取り除き、表情を和らげていきました。

 女性も嫌いだったピアノに触れ、好きなんだなと気づいていきました。

彼女のピアノは彼を試すように加速し、時には調子を外していきます。

 男性は、全力でついていく中で音がぴったりハマったときの感覚にハッとなりました。

 親友と演奏した懐かしい感覚に似ていたのでしょう。

 男性は、思わず涙を流していました。

 親友が奏でていた音がずっと彼の背中を押していたこと。

 彼女が男性に気づかせてくれたのです。

一方で、彼女も最期には「音楽」に救われました。

 平和だった頃の日常を思い起こさせるピアノの音が彼女を後押しします。

歌詞にも今日が最期であることを憂いているような様子が見えます。

 最期だと理解しているからこそ、「音楽」への愛おしさが表れているようです。

ピアノが示したものは、日常だったのだと2人は気づきます。

アンコールの意味は、ライブの終了後に再演を求めることです。

 この物語において、どういう意味を持つのかを考察します。

ライブ終了というのは、世界の終わりを指すと考えてみましょう。

 そうなると、再演は明日を意味すると考えられます。

男性は、女性とのセッションの影響で明日があればと願っています。

 彼女は、男性との会話で世界の終わりがまだきていないことにホッとしていました。

 このことから、女性も明日を心のどこかで望んでいるのではないかと考えられます。

物語の読者は、確定された世界の終わりと明日を望む2人に切ない気持ちにさせられます。

物語の中では、はっきりとした証拠は描かれていません。

ただ、異常事態がいくつも起こっていたことが分かっています。

 どんな異常事態があったのでしょうか。

それは、地球環境の異常ではないかと考えられます。

 しばらく雨が降っていないという描写が物語にはありました。

 わざわざ書いているので、かなり長い期間ではないかと考えられます。

雨が降らない原因も書かれています。

 日が落ちてこないのです。

 これは、地軸の傾きの変化が影響しているのではないかと考えられます。

 太陽の周りを公転している地球は、少し傾いています。

 仮に、日本を含む北半球が太陽に向かって大きく傾いたとしましょう。

 どれだけ時間が経っても、日は沈みません。

 この物語は、そんな状況を描いているのではないでしょうか。

冬の時期に近づくと、今度は何ヶ月も太陽は上りません。

 日本は、凍りつきほとんどの生命は死に絶えるでしょう。

 1日で全て凍りつくとは限らないので、明日も2人は生きているのかもしれません。

ただ、真っ暗闇の中寒さが襲いかかるとすると、恐ろしいですね。

【アンコール】の歌詞について考察させていただきました。

 皆さんは、どのように感じましたでしょうか。

YOASOBIの曲は、小説を元にしているので二重の楽しめ方ができますよね。

 今回の【アンコール】も、結末に空白がある分、色々な想像ができます。

他にも想像力を膨らませるYOASOBIの曲をご紹介します。

 興味のある方は、ぜひ読んでみてくださいね。