YOASOBI【怪物】歌詞の意味を解説！僕はこの世界をどう見ている？自分の存在を問う真の理由に迫る！

この楽曲は2021年1月から放送のアニメ『BEASTARS』第2期のオープニングテーマに起用されています。

MVがYouTubeに投稿されており、アニメとのコラボMVです。

楽曲は始まりのサウンドからどこか怪しげで暗い雰囲気の漂う、耳に残る印象的な楽曲になっています。

YOASOBIは小説を元に楽曲を制作しており、この楽曲は「自分の胸に自分の耳を押し当てて」が原作です。

これは『BEASTARS』の原作者がこの楽曲のために書き下ろしました。

アニメの公式サイトで公開されているので、ぜひチェックしてみてください。

主人公は賑やかな街の中にいるのでしょう。

街では誰もが楽しそうにしていて、人生を謳歌しているようにも読み取れます。

しかし主人公はその街に渦巻いている、楽観的な雰囲気の中には別のものが潜んでいると感じているようです。

本当は街で笑いあっている人々も気付いているのかもしれません。

しかしそれを見て見ぬ振りをして、ないものとして扱っているのでしょう。

そうした街の様子に、主人公は強い嫌悪感を抱いていることが読み取れます。

楽曲の元となった原作で描かれているのは肉食動物と草食動物が共存する世界です。

しかし実際には草食獣は食用で殺されており、それが黙認されています。

そうした世界観がこの歌詞で描かれているのです。

街には見せかけの幸せばかりが溢れていて、それは誰をも虜にするものだったのでしょう。

虜になるほどの匂いに満ち、それは主人公の中にも浸食していこうとしているようです。

その鼻につくほどの匂いに、主人公の中では何かが目を覚ましていることが読み取れます。

原作では、主人公はオオカミであり、草食動物を食べることを嫌悪しています。

しかし草食動物の肉が放つ匂いが、肉食動物としての本能を呼び覚ましているのです。

見せかけの幸せに満ちた世界では、都合の悪い真実などは隠されてしまっているのかもしれません。

つまり嘘だらけの世界になっているのではないかとも読み取れます。

嘘に塗り固められた世界の中で、主人公は自分にできることを求めてもがいているようです。

MVでは主人公のオオカミには仲の良いウサギがいるようです。

いつか自分が本能でウサギを傷つけてしまうのではないかとオオカミは恐れていることが分かります。

主人公は今の世界は見せかけの幸せばかりで、間違いばかりだと思っています。

その世界の中ではだれもが正直になることを恐れているのかもしれません。

しかしそれでは誰も心から信じられない世界になってしまうでしょう。

誰も信じられない世界は、非常に生きづらく、苦しいものです。

主人公にはそうした世界であっても、信じる心を忘れず笑顔で過ごしてほしい存在がいるようです。