“妄想”に好きって言うほど
この愛は腐ってるんだよ
早く気付いてくれよ
出典: アンドロイドガール/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27
愛情を否定しています。
全てはただの妄想。
「好き」という感情は思い込み…。
そう言いたいのでしょうか?
でも、本当にそれが本心なのでしょうか?
上手に愛することができないから自暴自棄になっている…とも考えられます。
壊れてしまった少女
少女がおかしくなった?
アンドロイドガール
をかしくなっちゃった
僕だけのものになった君は“誰”なの?
ずっとずっと信じてきたのにな
出典: アンドロイドガール/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27
「アンドロイドガール」とは少女のことでしょう。
直訳すると「機械少女」という意味。
なぜ「機械」なのでしょうか?
「二息歩行」のMVで少女が歳をとっていないと前述しましたね。
そう、少女は「人間」ではなく「機械」なのです。
また、このフレーズからは少女が壊れてしまったことも読み取れます。
少年の言葉の「ナイフ」が少女を痛めつけた結果なのでしょう。
積み重ねた「痛み」が少女を壊してしまいました。
「機械」とはいっても人間味のある描写ですね。
なぜ痛いの?
アンドロイドガール
想いはなんだっけ
君とのキスが痛くて息を閉じたの
ずっとずっと
出典: アンドロイドガール/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27
「二息歩行」のラストで交わしたキス…。
それがなぜ「痛み」に繋がるのでしょうか?
解釈してみましょう。
周囲を傷つけて孤独を選んできた少年。
キスという愛情のこもった行為に耐性がなかったのかもしれません。
人を遠ざける行為の奥底には「他人に傷つけられる前に自分から傷つけて、自分を守る」という心理があります。
「他人は危ないもの」という深層心理が必死に吠えているのでしょう。
独りでいることを選んできた主人公にとって、誰かと共に生きることの方がストレスなのです。
また、キスで愛情が深まるほど、傷つけたことに対する罪悪感が増したのかもしれません。
何度も繰り返す
何度愛を再起動したって
ちょっとだって
変われなどしないよ
出典: アンドロイドガール/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27
傷つけては「もう一度」とやり直し続けた少年。
ですが、何度リセットしても同じ結果にたどり着いてしまいました。
その一部始終をこのフレーズで表現しているのではないでしょうか?
愛情が歪んでいく
疲れ切った心
「あぁ可愛いね どうしてくれよう」
もう疲れた
ドキドキさせるお世辞のResize
出典: アンドロイドガール/作詞:DECO*27 作曲:DECO*27
MVでは幼少期の少年と少女の関わりを回想していました。
幼い時の純粋な恋心を思い出しているのかもしれません。
でも、そんな甘酸っぱいやりとりにすら、疲れ切ってしまったことがうかがえます。
ここで2人の関係性を諦めてしまうのでしょうか…?