誰かといると気がまぎれるけれど、 一人で過ごしていると彼女と過ごした日々を思い出してしまい、 胸がしめつけられてしまい、 つらいけど、ただただ耐えるだけ。

彼女と過ごしている時は、 彼女の優しい言葉や笑顔があることが当たり前だったのに、 別れて初めて、 彼女の存在すべてが陽だまりのように暖かいものであったことに気づいてしまいます。

自分から別れを告げておいて、 電話が鳴るたびに彼女からかな?と、 無意識のうちに彼女からの連絡を待ってしまっている自分がいます。

もちろん、彼女は僕にふられたと思っているので、 連絡は来るはずもないのですが、 他愛もないことでも何でもいいから、 彼女から連絡来ないかな? もう一度、やり直そう。と、言ってくれないかな? そんな、淡い期待を抱き続けています。

そして、弱っている時こそ、 あらためていつも自分の背中を押してくれていたのだと、 別れた彼女の偉大さに気づいてしまいます。

自分から別れを告げておいて、なんとも身勝手だわ・・・と、 私は思ってしまうわけなのですが、 男性は、相手のことを想って、 自分の気持ちに嘘をついてまで、 別れを告げてしまうということは、 よくあることなのでしょうか・・・。

別れた後の胸の痛みを優しいメロディーが癒してくれるHY『三月の陽炎』の歌詞の意味の画像

別れた日の出来事がいまだに胸の中で繰り返されている様子が表現されている2番Bメロ

あんなに好きだったのに ほんの一時の魔
君が泣いてても変われなかった

出典: 三月の陽炎/作詞:Izumi Nakasone 作曲:Izumi Nakasone

”あんなに好きだったのにほんの一時の魔君が泣いてても変われなかった”

”魔が差す”という言葉の使われ方を調べてみると、 ”魔が差してよからぬことをする。” など、まったくいい意味で使われていません。

歌詞のイメージを壊したくないから、 そうではないと思いたいのですが、 ”君が泣いてても変われなかった”とあるように、 彼女を泣かせるような悲しませるような何かがあり、 別れを告げるにいたったのかな? と、私自身も一瞬魔が差し、 よからぬ解釈をしそうになりました。

ですがここは、やはりタイトルの”三月”にからめて、 新しく環境が変わる前に、 本当は彼女と続けたい気持ちがあったのに、 新しい環境で彼女と物理的に離れ離れになることで、 彼女に寂しい想いをさせてしまうのではないか? という気持ちと葛藤した結果、 自分の気持ちに嘘をついてまで、 彼女へ別れの言葉を告げてしまったのではないのかな?と推測されます。

よって、“一時の魔”とは、 彼女との別れを決断した自分が心を鬼にして、 彼女が泣いていても、 自分の決断を曲げずに、 押し通した様子がうかがわれます。

葛藤の裏の本音が存分に表れている2番サビ

別れた後の胸の痛みを優しいメロディーが癒してくれるHY『三月の陽炎』の歌詞の意味の画像

あなたを忘れたくないよ 思い出も消したくないよ
全部全部覚えてて欲しい 例え繋がらなくても
あなたを忘れたくないよ 思い出も消したくないよ
全部覚えてて欲しい 例え繋がらなくても

出典: 三月の陽炎/作詞:Izumi Nakasone 作曲:Izumi Nakasone

自分の気持ちの葛藤のあとに再びやってくるサビの部分で、
自分の心の中の本当の気持ちがまた表現されています。

本音があふれているしめくくりのラストサビ

あなたを忘れたくないよ
全部全部
全部覚えてて欲しい

出典: 三月の陽炎/作詞:Izumi Nakasone 作曲:Izumi Nakasone

最後もまた自分の素直な本音が力いっぱいでも優しく歌われています。


最後も途中に出てくるサビと同じフレーズでしめくくられることにより、
彼の本当の気持ちが強く伝わってきました。

最後に・・・

別れた後の胸の痛みを優しいメロディーが癒してくれるHY『三月の陽炎』の歌詞の意味の画像

”三月の陽炎”を一通り聴いてみて、 主人公である彼の別れた彼女への想い残しが、 たくさん伝わってきました。

私も昔々に経験がありますが、 自分の気持ちに嘘をついて起こした行動は、 結果的に自分にとって何一つ、 いい方向に動くことはありませんでした。

”きっとこれが相手にとって最良の方法だろう”と、 自分一人で考えて行動することすべてが正しいとは限りません。

やっぱり自分の気持ちに正直に、 恋愛は自分一人でするものでもなく、 お相手あってのことなので、 なにかわだかまりや迷いやひずみを感じたら、 二人で話し合うことがとっても大切だと心から思います。

”三月の陽炎”に出てくる彼は、 彼女のことを想って、 別れを告げたのだろうと、 私は解釈しましたが、 これは、彼自身も気づいているように間違った判断だと思います。

もし離れ離れが耐えられないのなら、 彼女の方から、 何かしらアクションがあるのではないでしょうか。

たとえば、 ”寂しいからついていきたい”とか、 ”寂しいから別れよう!”とか。

でも、彼女の気持ちを確かめもしないで、 勝手に独りよがりに別れを告げるのは、 よくない!と、私は思います。

本当に相手のことが好きなら、 物理的な距離を乗り越えることは、 難しいことなんかではありません。

”三月の陽炎”でも出てくるように、 癒えない痛みも、 癒えない傷もなく、 いつの日にか、 いい思い出へと変えられるはずです。

恋は、 陽炎のように儚くて消えやすいもの

消えやすいからこそ、 大切に大切に育んでいきたいものです。

どうか陽炎のように消えてしまうことをおそれずに、 すてきな恋愛ができるよう応援しています!!

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